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  生鮮食品は平成12年7月1日から、品質表示の義務付けが適用されています。(加工食品、玄米・精米は平成13年4月1日から)


◆平成14年7月、JAS法改正


一連の表示偽装事件の多発を受け、平成14年7月に改正JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)が施行されました。

◆JAS法改正のポイント


今回の改正のポイントは以下の2点。

 @違反業者名は公表
 A違反業者の罰則が強化

どちらも表示義務に偽りがあった場合には厳しく対処する点を取り上げています。

◆JAS法改正のポイント◆

【ご存知ですか?:その1】
あなたの街でも大活躍!?食品表示ウオッチャー
全国で中央食品表示ウオッチャーが、毎日お買い物をしながら、食品表示の適正化のための活動をしています。
ウォッチャーは、次の2つの活動を行っています。
 1.食品表示状況をモニター
 2.不適正な食品表示に関する情報を提供
【ご存知ですか?:その2】
 食品表示110番!
食品表示についての問い合わせは、平成19年度において24,727件ありました。
内訳は、生鮮食品について4,690件(内、水産物1,364件)となっています。

■品質基準の概要
 食品の多様化、消費者の食品の品質及び安全性や健康に対する関心の高まりなどに対応して、食品の表示制度を充実強化する観点から、一般消費者向けの全ての飲食料品につき、生鮮食品については原産地、加工食品については原材料等の表示を横断的に義務付けることなどを内容とした改正JAS法が平成11年に成立しました。

 その具体的な表示事項、表示方法等を定める加工食品品質表示基準、生鮮食品品質表示基準、遺伝子組換えに関する表示の基準、玄米及び精米品質表示基準、水産物品質表示基準は、平成12年3月3 1日付けで告示されており、生鮮食品及び水産物に関する基準は、平成12年7月1日以降に販売されるものから、加工食品・遺伝子組替え・玄米及び精米に関する基準は、平成13年4月1日以降に製造・加工・輸入または販売されるものから適用されています。
■食品の表示概要
水産物の表示概要 水産物の表示事項…「名称」「原産地」「解凍」「養殖」
農産物の表示概要 農産物の表示事項…「名称」「原産地」生しいたけについては「栽培方法(原木・菌床)」
畜産物の表示概要 畜産物の表示事項…「名称」「原産地」
玄米および精米の表示概要 表示事項…「名称」「原料玄米」「内容量」「精米年月日」「販売業者等の氏名または名称、住所及び電話番号」
加工食品の表示概要 表示事項…「名称」「原材料名」「内容量」「賞味期限又は消費期限」「保存方法」「製造業者等の氏名または名称および住所」「なお、輸入品にあっては原産国を、原料原産地表示の表示義務となっている加工食品には原料原産地名の表示が必要です。」
■品質表示が守られていない時には…
JAS法第19条の14の規定に基づき、農林水産大臣は、
当該販売者等に対して、表示事項を表示し、または遵守事項を遵守すべき旨を指示することとなっています。
指示を受けた場合は、その旨を公表することとなっています。(指示を受ける以外の場合でも公表されることがあります。)
それでも指示に従わない時は、措置をとるべきことを命令することになっています。
その命令に違反した場合は、個人であれば100万円以下の罰金又は1年以下の懲役、法人であれば1億円以下の罰金に処せられることになっています。
■水産物の表示概要
水産物とは (ラウンド、セミドレス、ドレス、フィレ−、切り身、刺身(盛り合せたものを除く)、むき身、単に冷凍及び解凍したもの並びに生きたものを含む)
魚類 淡水産魚類、さく河性さけ・ます類、にしん・いわし類、かつお・まぐろ・さば類、あじ・ぶり・しいら類、たら類、かれい・ひらめ類、すずき・たい・にべ類、その他の魚類
貝類 しじみ・たにし類、かき類、いたやがい類、あかがい・もがい類、はまぐり・あさり類、ばかがい類、あわび類、さざえ類、その他の貝類
水産動物類 いか類、たこ類、えび類、いせえび・うちわえび・ざりがに類、かに類、その他の甲殻類、うに・なまこ類、かめ類、その他の水産動物類
海産ほ乳動物類 鯨、いるか、その他の海産ほ乳動物類
海藻類 こんぶ類、わかめ類、のり類、あおさ類、寒天原草類、その他の海藻類
■水産物の表示実例
 必要な表示事項は「名称」と「原産地」の2点です。 
ただし、冷凍水産物を解凍、または養殖された水産物を販売
する場合には「解凍」「養殖」の表示が行われています。
名称 内容を表す一般的な名称が記載されています。
原産地 (1)国産品にあっては生産した水域の名称(以下「水域名」という)または地域名(主たる養殖場が属する都道府県名をいう)。
輸入品にあっては原産国名が記載されています。ただし、水域名の記載が困難な場合は水揚げした港名または水揚げした港が属する都道府県をもって水域名の記載に代えてあることがあります。
(2)(1)の規定にかかわらず、国産品にあっては水域名に水揚げした港名または水揚げした港が属する都道府県名を、輸入品にあっては原産国名に水域名を併記されていることがあります。
解凍 冷凍したものを解凍して販売する場合は「解凍」と記載してあります。
養殖 養殖されたものを販売する場合は「養殖」と記載してあります。
その他 容器、または包装されたもの(特定商品の販売に係わる計量に関する政令第5条に規定する商品)については、販売業者がその容器または包装に表示すべき事項は、「名称」、「原産地」の他、「内容量」、「販売業者の氏名」または「名称及び住所」となっています。

■Q&A(水産物について)
輸入後国内で蓄養した貝類の原産地の扱いはどうなりますか。
 輸入後、出荷調整や砂抜きのため国内で蓄養した貝類の原産地は、その輸出国となります。
水域名の記載の仕方で決まりがあるのですか。たとえば、太平洋、日本海といった表示でもよいのですか。
 水域名の記載の仕方については特に規定していませんが、魚種ごとの特性、取引の形態や消費者への情報提供を踏まえて適切な水域名を実態に即して表示してください。例えば、マグロであれば広範囲に回遊するので太平洋、インド洋など、サンマであれば釧路沖、三陸沖などの表示になります。なお、近海、遠洋等の表示は水域名として不適切です。
養殖に該当しない水産物については、「天然」の表示は可能ですか。
 水産物の品質表示基準では養殖とは「幼魚等を重量の増加または品質の向上を図ることを目的として、出荷するまでの間、給餌することにより育成すること」をいい、この定義に該当するものについて養殖の表示が義務付けられるということであり、この養殖の定義に該当しないものについて天然と表示できるということではありません。しかし、事実として天然のものであれば、表示しても良いことになっています。
海藻や貝類で給餌を行っていない場合には、養殖の表示は必要ないのですか。
 給餌していなければ、養殖には該当しませんので、養殖の表示は不要です。
都道府県独自の商標等のシールを貼っている場合やホタテ貝柱製品に原産地を記載した安全証紙を貼付している場合、原産地表示と見なすことができますか。
 その商標等のシールおよび安全証紙等に、水域(水域名の記載が困難な場合にあっては、水揚げした港名または、水揚げした港が所在する都道府県名)の表示がわかるようになっていれば、それを原産地表示としても差し支えありません。
「水域名の記載が困難な場合にあっては、水揚げした港が属する都道府県名の記載に代えることができる」とは具体的にどのような場合ですか。例えば、北太平洋で捕ったものを焼津港に水揚げした場合、「静岡県」と記載できますか。
 水揚げした港または水揚げした港が属する都道府県名をもって水域名の記載に代えることができる場合は、水域をまたがって漁をする場合等水域名の記載が困難な場合です。従って、北太平洋で漁獲されたことが確認されていれば、「北太平洋」と表示することになります。
 水域名の記載は、魚種により広範囲に回遊するもの、沿岸にいるもの等があって一律に規定できないことから、魚種ごとにこのような特性を踏まえて一般消費者の選択に資する水域名を記載すべきものと考えています。

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