戻る トップページへ戻る

“DHA、EPA精神疾患にも影響/医学の新しい切り口に”
◆◆ 大日本水産会おさかな普及学術諮問会議 ◆◆
〜 浜崎富山医科薬科大学教授が報告 〜
 
 水産物に多く含まれるDHA、EPAが敵意性を抑制するなど情動だけでなく、精神疾患にも影響することが分かってきた。ほとんどの疾患に脂肪酸栄養がかかわることが分かり、医学の全く新しい切り口である可能性が出てきた。大日本水産会が7月4日、東京水産大学で開いたおさかな普及学術諮問会議で、富山医科薬科大の浜崎智仁教授が報告した。

 浜崎教授が大学生や社会人、さらに小学生を対象に、DHAと敵意性の関係を二重盲検試験で調べた結果、DHAを摂取しておけば敵意性を制御することが可能なことが判明した。今年度はDHA入りの発酵豆乳を使い、中学生の心理を調べる。

 浜崎教授によると、DHA、EPAを多く摂るグリーンランド先住民に心筋こうそくが少ないことに端を発し、α-リノレン酸について多くの研究が始まった。最近でもイタリアで魚油が心筋こうそくの2次予防に有効であることが確認され、米国医師団体が行った2万2000人の追跡調査では、定期的に魚を食べた場合、心臓発作が原因の突然死のリスクが8割も軽減されることが判明したという。

情動だけでなく精神疾患と魚油とのかかわり、自殺や他殺と魚の摂取量など多くの研究が各国で進んでおり、今後さらに多くの成果が期待できる。浜崎教授は、DHAの作用メカニズムは「まだ未解決だが、恐らくDHAなどにより情動にかかわるセロトニン作動性ニューロンを活性化されるからではないか」とみている。

(2002.7.8 みなと新聞)

戻る トップページへ戻る