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「東京ふぐサミット」開く
「詳細な産地記載を」
関係者一同が意見交換
 

関係者の情報交換を目的とする東京ふぐサミットが1日、東京の築地魚市場内で開催され、生産者、卸業者、フグ料理屋などが、フグ消費拡大を目指し、忌憚(きたん)のない意見を述べた。産地表示の問題についても議題に上がり、「都道府県よりも詳しい産地を知りたがるお客さんも多い。ぜひ表示してほしい」などの意見が出された。

フグ料理店から産地表示について、「ブランド魚のブームからか、産地について都道府県よりも詳しい産地情報を求める消費者が多い。これらの表示も徹底できないか」との意見が出され、下関唐戸魚市場の担当者は「扱っているフグの生産者や稚魚まで把握している」と回答。築地魚市場の担当者は「当社の扱いフグには、(長崎県)『戸石フグ』などと明記しているものもある。仲卸さんから買い求めてほしい」などと応じた。

さらに、全国海水養魚協会トラフグ養殖部会の前田若男会長が「養殖業者ごとに評価してもらえれば、生産者にとっても励みになる」と、詳細な産地評価を歓迎する意向を示した。

また、前田会長が今期の生産状況について「生産量は昨年並み」と説明。相場が低迷し、生産者が非常に厳しい状況に置かれている旨を説明すると、フグ料理店から「相場が下がっても、ぜひ品質を下げずにおいしいフグを供給し続けてほしい。値段はもう少し高くても構わない」との声が挙がったが、生産者側からは「自分で値決めをできないのが歯がゆいところ」「生産者も極端な高値を望んでいるわけではない」と市場原理に任せた値決めの難しさにも話が及んだ。

築地の仲卸業者からは「寿司店などでフィレーだけの需要もある」との意見が出されたが、「歩留まりから非常に高値になってしまう」と説明された。

全海水フグ養殖部会ではフグ消費の拡大を目指し、昨年から11月29日を「いいフグの日」として全国的にアピール。フグ料理屋としても足並みを揃えて販売促進活動を進めることなどが確認された。

情報交換会に先立ち開催された試食会には、当日会場前でチラシを配布したこともあり、一般消費者も10人以上参加。バーベキューの買い出しに築地に来ていたという女性は、「天然も養殖もそれぞれおいしい。こんなにフグを食べられるなんてぜいたく」と、笑顔で刺身を口に運んでいた。

2014/11/05 水産経済新聞


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