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来年の世界水産物需要=養殖魚が過半占める
FAOが見通しを発表
漁獲高伸び悩みで
◆2012年世界水産物消費◆
 
 【ミラノ・ロイターES=時事】 国連食糧農業機関(FAO)は11月9日に公表した報告書で、健康的かつ栄養価の高い食品の人気が高まる一方、漁獲高が伸び悩んでいることを背景に、来年の世界水産物需要の50%超が養殖によって賄われるようになるとの見通しを示した。
  FAOは水産養殖を、世界で最も成長著しい動物性タンパク質の供給源とした上で、「世界の漁獲高が頭打ちになり人口が増加する中で、水産養殖は安全かつ品質の高い水産物の需要拡大に対応して、水産物の生産量を拡大させる可能性が潜在的に高い」と指摘した。   
  報告書によると、アジア太平洋地域は2008年時点で世界の生産量の89.1%を占め、中でも中国は単独で62.3%に寄与した。上位15位までの生産国のうち11か国が同地域に集中している。
  品目別ではコイの世界的主産国は中国で、タイ国やベトナム、インドネシア、インドと並んでエビも生産している。一方、サケはノルウェーやチリが主産国となっている。  08年の世界の養殖生産量は5250万トンと、00年から62%増加した。10年の生産量は推計5720万トン。世界の漁獲高の伸びが、1980年代半ばからほぼ止まっているのとは対照的だ。
  食用養殖魚の年間平均消費量は2010年に1人当たり8.3キロと1970年の0.7キロから急増した。水性植物を除いた水産養殖の生産総額は2008年時点で推計984億ドルという。
2011年11月14日 水産経済新聞

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