戻る トップページへ戻る

「おさかな広域食育シンポジウム」を開催
〜ハマチ養殖80周年記念事業実行委員会と共催〜
 
  (社)全国海水養魚協会は、香川県のハマチ養殖80周年記念事業実行委員会と共催で「おさかな広域食育シンポジウム」を10月9日(木)に開催した。
  当日は、兵庫県の消費者68名と香川県の消費者26名をはじめ、香川ハマチ大使2名と関係者が香川県高松市の庵治漁協を訪れ、“養殖漁場視察”“ハマチ解体見学”“養殖魚の試食”“シンポジウム(講演と意見交換会)”に参加した。
  
“養殖漁場視察”
  庵治漁協に到着した参加者は、全海水嶋野勝路会長(香川県かん水代表理事組合長・庵治漁協代表理事組合長)による歓迎挨拶と漁場視察の説明を受けた後、ライフジャケットを着用してチャーター船に乗り込み、青空の下、漁場へと向かった。
  10分ほどで漁場に着いた参加者は、生簀に横付けした給餌船に乗り移り、エサやり作業を見学。給餌船から次々に投げ出されるエサをめがけて、水しぶきをあげながら元気良く飛び跳ねる生け簀のハマチを見て、参加者は大きな歓声を上げた。
そして「エサの原料は何?」、「この生簀にはどのくらい魚が泳いでるの?」、「この大きさになるまでどのくらいかかるの?」「いつから出荷するんですか?」等、次から次へと生産者に質問を投げかけては、現場の養殖業者から説明を受けていた。
  約1時間程度の漁場視察を終えた参加者は、興奮さめやらぬ状態で港へ引き返し、“ハマチ解体見学”“養殖魚の試食”の会場である庵治漁協の日曜市施設へと向かった。

“ハマチ解体見学と養殖魚の試食”
色鮮やかな大漁旗が壁狭しと飾られた会場に到着した参加者は、ハマチ解体を見学。嶋野組合長が、捌き方のコツやハマチの説明を行う横で、大きなハマチが手際よくさばかれていく様子に参加者の視線は釘付け。美味しそうなハマチの刺身が次々に皿に盛られていくにつれ、「早く食べたいっ!」と参加者の思いは“養殖魚の試食”に向かっていた。
養殖魚の試食では、ハマチとマダイの刺身、ブリ大根、タイの潮汁、ハマチのバジルソース和え、ハマチのカツ、ハマチの混ぜご飯など庵治漁協女性部の皆さんが調理した心のこもった料理に舌鼓をうった。
各テーブルに料理説明に回った岡田和子女性部長には、「美味しい」「ありがとうございます」といった感謝の声や「どうやったらこんなに美味しい料理が作れるんですか?」「ブリ大根のコツは?」等の質問が多数寄せられていた。
  

“シンポジウム”
昼食後は会場を移してシンポジウムが開催された。シンポジウムでは、最初に元香川県明善短期大学学長の川添節江先生より『瀬戸内から、おさかなの未来を考える』と題し、食育や地産地消、優れた機能性や日本型食生活の中心食材として世界的に注目が集まっている水産物についての講演が行われた。
続いて、『養殖魚をもっと身近なものに』をテーマに意見交換会を実施。
嶋野会長が魚類養殖の現状を説明すると共に「養殖業者は、安全な魚を日本の消費者皆様に届けるという大きな使命に応えようと一生懸命頑張っています。もっと養殖魚のことを身近に感じて貰いたい」と挨拶を行い、意見交換に移った。
意見交換では、消費者から「漁網防汚剤はどのようなものを使っているのか?」「エサはどこで獲れたものか?」「環境をどう守っているのか?」「生産者の苦労、努力が伝わる流通の仕組みが出来れば・・・」「あんなに潮流の早いところで養殖されているとは知らなかった」「消費者は養殖の情報を知らないので、イメージとして天然の方がいいと思ってしまう」「もっと消費者に養殖魚の情報をPRしてもらいたい」「日本型食生活を続けていくために、いつも安全な魚を供給して下さい」等といった活発な意見・質問・提言が出された。それらに対して、生産者や女性部、川添先生から回答があり、岡田部長は「もっと皆さんに安心して食べて頂ける安全な魚を育てていきたい」と約束した後、消費者には「生産者は海を大事に大事に守っています。海は、養殖の基本である一方、生活の最終地点になっています。消費者の皆さんも生活排水に気を付けて貰えれば、もっと安全で美味しい魚を育てることが出来ます」と要望した。
意見交換会の最後には、消費者を代表して兵庫県消費者団体連絡協議会の幡井政子会長から「消費者をお招き頂きお礼申し上げます。また、女性部の方から美味しい手作りの心のこもったおもてなしを頂きありがとうございました。今回参加して、養殖魚が80年の歴史を持っていたことや、この間に研究し苦労され知恵を絞り努力をして今日に至っていることを知り、養殖魚は安心だと思いました。養殖魚は、将来の食料源として絶対必要になることは間違いありません。いろんな事はあると思いますがどうぞ頑張ってください。心から期待しています」と感謝と期待の言葉が述べられ、消費者にとって初めてで貴重な体験の連続であったおさかな広域食育シンポジウムは幕を閉じた。



戻る トップページへ戻る