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活魚船の上
「関西地区・養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察」開催!
“迫力!出荷と給餌現場!”
関西地区の消費者43名が参加
香川県高松市庵治漁協にて
 
  (社)全国海水養魚協会(以下全海水)では、9月の沼津市内浦漁協での開催につづき、今回は香川県高松市庵治漁協において、『養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察』を10月6日(木)に開催し、大阪府内の消費者を中心に43名の方にご参加をいただきました。当日は前夜からの雨もすっきりと晴れ、好天に恵まれた視察会となりました。

 “迫力!出荷と給餌現場!”
   庵治漁協に到着した参加者は、早速チャーターした遊覧船に乗り、沖の養殖漁場へと出発。船内では、嶋野勝路香川県かん水養殖漁業協同組合長(全海水会長理事)から、香川県並びに庵治漁協での養殖業の概況が説明されました。10分ほどで、生産者がカンパチの出荷作業を行う生簀に到着。参加者も活魚船へと乗り移り、カンパチが生簀から活魚船に積み込まれる作業を目の前で視察しました。この日は平均3.9〜3.8kgのカンパチ成魚を15,000kg出荷するという大規模な出荷作業でしたが、立派に育ったカンパチが次々にイケス網から船倉へと移されていくその迫力に、参加者からは止めどなく大きな歓声があがりました。そしてメガホンからの嶋野組合長の的確な説明に、参加者の皆さんは感心したように耳を傾けていました。
   次に消費者が向かったのは、香川県のブランド魚・ハマチ3兄弟の一つ『オリーブハマチ』の養殖生簀。ここでも消費者は給餌船に移り、生餌と配合飼料の調餌から給餌作業までの作業のすべてを見学しました。生簀へと飛ばされるモイストペレットに飛びつくハマチの様子を見る参加者は、大変驚いた様子でした。また、オリーブハマチの生産に使われるオリーブの葉の粉末の紹介では、実際に粉末を手にとって見る参加者も多数おられました。「添加するとどのような効果があるのか?」「どのぐらいの量を混合するのか?」「なぜオリーブを使うことになったのか?」といった質問が飛び交い、興味深げな様子の参加者でした。
 <注:ハマチ3兄弟=ハマチを県魚としている香川県が2008年からブランドハマチとして全国的に売り出した。長男は「ひけた鰤」、次男は「なおしまハマチ」、三男が「オリーブハマチ」>
   カンパチ出荷作業
カンパチ出荷作業

 “ハマチ料理を満喫!”
   さて、沖での生産現場の視察の後は、昼食を兼ねた養殖魚の試食です。漁協女性部の皆さんが丹精込めた料理を用意。ハマチの刺身、ハマチのたたきみぞれ和え、地元で水揚げされた海老やタコの天ぷらなどなど、多様な料理でテーブルが豪華に彩られました。
   参加者の皆さんはとても満足した様子で、ハマチの刺身もさることながら、「たたきみぞれ和え」はひと味違う印象を受けたのか、直接女性部の皆さんに作り方を尋ねる方もおられました。
ハマチのたたきみぞれ和え

“ハマチのたたきみぞれ和え”作り方
“ウォールドくんのお魚大百科”「養殖魚を食べる!」コーナー

http://www.yoshoku.or.jp/03ryouri/recipe/?data_no=199


 “広い漁場で元気な魚を育てています”
   試食の後は生産者との意見交換会です。視察を終えた参加者にとって、実際の養殖環境はこれまで抱いていた養殖場のイメージと大きなギャップがあったようで、生簀間隔の広い沖の漁場、大きい生け簀、といった養殖風景は養殖のイメージを大きく変えるきっかけとなったようでした。意見交換会でもそうした感想が多く聞かれました。また、生産者側から強く訴えかけたのは、“自分たちが育てているのは天然魚を目標にした魚ではない”ということでした。つまり、天然魚の味・品質に近づけることが養殖魚の目標ではなく、あくまで養殖魚は養殖魚としての品質や商品性を確立し、消費者からの評価を受けることを目標にしているということです。この言葉に、参加者が納得した表情をみせているのが印象的でした。
   時間いっぱい充実した意見交換が続けられましたが、今回の視察会は、参加された皆さんが、養殖魚に対する誤解や偏見をなくし、正しい認識を持っていただけるきっかけになる催しになったものと思います。全海水では今後とも、消費者の皆さんと生産者とのかけはしとなる事業を積極的に行って参ります。参加者の皆さんからのご意見・ご感想、さらに後日お寄せ頂いたアンケートの結果は全海水を通じ、生産者に伝えています。
  消費者の皆さんのご協力をいただきながら、よりおいしい、安全、安心な養殖魚作りの仕組みが働くよう、今後とも努めて参ります。
  
給餌作業
給餌作業
意見交換会の様子
意見交換会の様子

以下に参加された方の感想の一部を掲載します。
★プライドを持って養殖魚を育てている生産者のお話を聞いて、私達は安心して養殖魚を食べられることを確信しました。日本人の魚離れや生産者の減少など、たくさんのご苦労があると思いますが、この漁場視察に参加させて頂いて私達はもっと養殖魚のおいしさ、安全性などを回りに広めていきたい、広めていかなければならないと思いました。このような視察の機会を与えて下さって有難うございました。
★私は今までは天然魚にまさるものはないと思っていました。でも、意見交換会でのお話や、漁場を見せてもらって一寸考えが変わりました。家に帰って頂いてきた“絵で見る養殖業”の小冊子を見せてもらって一層、これから養殖と書かれた品物もなんのためらいもなく購入出来そうな気がします。中学2年の孫が「おばあちゃん、そりゃあ養殖の方がいいに決まってるよ。栄養管理に美しい生け簀など・・・」と答えたのは時代の差を感じました。これからは養殖魚が一般魚ということになるのでしょうね。
★見学前のイメージ:・小さい生け簀で育てられる。・油っぽい。・エサはもっと生ぐさい。見学後は全然変わりました。きれいでした。今までは店頭でも天然の方へ目が向いていましたが、これからは気にせずにすみます。有難うございました。
★養殖は身がやわらかく、脂っぽいと思ったのですが、脂もしつこくないで、大変おいしかったです。頭から養殖はまずいと思い込んでいましたが、天然よりおいしかったです。これからは皆にも宣伝します。口コミが一番ですからね。体験して良かったです。有難うございました。意見交換の時、意見に対してくわしく答えて下さって、大変良くわかりました。
★組合長の解り易い説明で養殖魚について理解した。又、試食(昼食)も婦人部の方の心のこもった接し方に感謝したい。養殖魚(ハマチ)も取れたてだったので、自分の口にはあって脂のりも良く久しぶりにサシミを食べた気になり、非常に旨かった。親切な対応に一日気分が良く、参加して良かった。大変有難うございました。

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