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関西地区:養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察開催
【庵治漁協】
 

去る9月26日(木)に、全海水は香川県漁業協同組合連合会、香川県かん水養殖漁業協同組合(以下香川県かん水)と高松市の庵治漁業協同組合の協力を得て『関西地区:養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察』を開催しました。今回は大阪府内の消費者団体、報道関係者など計49名の参加がありました。早朝、天候は快晴、新大阪駅前に集まった参加者は漁場視察を楽しみにしている様子でした。香川県の漁場に着くまでのバスの中では、全海水作成のDVD『ウォールドくんの養しょく業ってなんだろう!?(一般用)』を視聴してもらい、魚類養殖業についての予習をしてもらいました。

  

“はやる気持ちで、養殖生簀へ!!”

新大阪駅からバスで約3時間半、庵治漁協に到着した一行は早速チャーター船に乗り込み、ライフジャケットを身につけ、今か今かと養殖漁場に着くのを楽しみにしている様子でした。チャーター船内では、全海水の嶋野勝路会長(香川県かん水代表理事組合長、庵治漁協代表理事組合長)から養殖漁場の説明と庵治町の漁業変遷について紹介がありました。漁村が映画の撮影現場になったことや耳寄りな漁業話を挟みながらの説明もあって、笑い声も聞こえる和やかな雰囲気で漁場へと向かいました。

養殖生簀へ到着すると、まずオリーブハマチを混ぜたエサの給餌作業を視察。給餌船から生簀へエサが投げ込まれると、待っていましたと言わんばかりにエサに食いつくハマチたち。その光景に、消費者はワー、オーと歓声を上げ、中には「養殖魚のエサは手で与えていると思っていました」という声もあり、漁場視察開始早々に養殖の印象が変わった方もいました。また生産者がハマチに与えているエサを掬って説明すると、消費者はそれを手で触りながら、エサの感触を確かめていました。

給餌作業の視察が終わった後は、出荷の作業を視察しました。ハマチが生簀から活魚船へ移される様子は迫力満点。水しぶきが舞うなか、消費者は活きの良いハマチを写真に収めていました。

“オリーブハマチ解体実演! 女性部のまごころ料理”

漁場視察を終え、陸に戻ると次は庵治漁協の日曜市の会場で、香川県漁連の吉本さんがハマチの解体を実演。手慣れた手つきのなかで、ハマチのラウンドがみるみるうちに刺身へと姿を変えていきます。消費者も捌き方の見事さに驚きを隠せない様子で、歓声と拍手喝采が起こりました。

解体実演の後は、いよいよ養殖魚の試食を兼ねた昼食です。庵治漁協の岡田女性部長より、浜の香り漂う料理の紹介をして頂きました。今回の献立は“オリーブハマチの刺身”、“ブリ大根”、“地元で獲れた野菜・ナシフグのてんぷらと酢の物”。さらに岡田部長おすすめの、ハマチのタタキに大根おろしやポン酢などをかけた“ハマチのみぞれたたき”が卓上に上がり、「脂肪が中和されて、大変食べやすいです」(岡田部長)と説明がありました。食事が始まり、刺身を口にほおばって思わず笑顔を零す消費者。味に加えて漁協婦人部の真心も伝わり、おかわりをする方も多数いて、皆さん大変満足げな様子でした。

  

“生産者が安全を!消費者が安心を!!”

昼食を終え、意見交換会が始まると、雰囲気は打って変わって、真剣な表情になる消費者。資料に目を通しながら、日頃の疑問点を再確認している様子でした。意見交換開始にあたり、まず嶋野会長より「日々養殖魚について思っていること、また疑問に思っていることがあれば、率直に意見を述べていただきたい。我々も皆様方の声を真摯に受け止めて、安全で鮮度が良く、おいしい魚を皆様に供給するように頑張っていきます」と挨拶。消費者からはオリーブハマチに関する質問はもちろん、地球温暖化の影響、医薬品の問題、残餌等による環境負荷など質問範囲は多岐に渡り、その質問の一つ一つに、出席した生産者が適時答えていきました。全海水事務局からも、資料で配付した『絵で見る養殖業』を用いて補足説明。活発な意見交換となり、嶋野会長からは「我々は日々努力して安全な養殖魚を提供しています。それを安心かどうか判断するのは消費者の方自身です。養殖魚は安心と判断してもらい、大切なお金を出して、買ってもらいたい」と述べ、消費者も今日の漁場視察を通して安心と感じたのか、納得の表情でした。

意見交換会が終わると一行はバスに乗り込み、今度は『ウォールドくんの養しょく業ってなんだろう!?(子供用)』を見てもらいました。子供用のDVDはクイズ形式で進行していき、見ていた消費者からは笑顔が漏れていました。そして大阪駅到着後には香川県が誇るハマチブランド三兄弟の1つ“ひけた鰤”のフィレーをお土産に持って帰ってもらい、オリーブハマチとは異なるブランド魚を試食して頂くことにしました。(香川のもう1つのブランドは「なおしまハマチ」)。

以下に参加された方の感想を一部ご紹介します。

  • 魚にもよりますが、脂が多すぎると思います。
  • 薬漬けの不安が少しありましたが、今日見させていただいて安心しました。
  • 「○○県」だけの表示だけではなく、養殖業者さんの紹介や、その漁場の様子を知りたい。
  • 産地、特色など消費者が注目してくれるように工夫をした表示が必要。
  • 魚はイキの良さが売り物であるので、新鮮さをイメージ出来る売り方をして欲しい。
  • 今回の視察説明で少し安心しましたが、薬剤の使用・飼料の不安があり、安全性の徹底をお願いします。
  • 以前は天然魚が魚本来の姿(味・安全性)だと思っていましたが、現地見学させていただいて、安全性や味の向上は天然魚を上回るということがわかりました。地球の環境変化が顕著になってきた昨今、養殖魚の発展・進歩が本当に必要だと思うようになりました。
  • 養殖、天然を問わず魚を子ども達が食べるような環境づくりが必要だと思います。放射性物質が海に流れたとの報道を聞くので、養殖・天然にかかわらず、安全対策をお願いしたいです。
  • 今日一日の見学をさせて頂き、我が子より大事に育てておられる様子が分かりました。又、昼食もとても美味しく、お刺身など全部完食致しました。家に帰り、我が子そして孫にもお魚の良さを伝えていきたいなと思いました。

参加者の皆様、視察にご参加いただきありがとうございました。また、アンケートにご協力いただきありがとうございました。全海水では今後とも生産現場からの情報発信に努めてまいります。今回いただいた参加者の皆様のご意見・ご感想は、全海水を通して生産者に伝え、消費者の皆様によりおいしい、安心、安全な養殖魚をお届けするための糧といたします。今後とも養殖魚(業)をよろしくお願い申し上げます。


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