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関東地区:養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察開催
【内浦漁協】
 

関西地区に続き去る10月2日(水)、全海水は静岡県かん水養魚協会(以下静岡県かん水)と内浦漁業協同組合の協力を得て『関東地区:養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察』を開催しました。今回の参加者は、消費者団体、行政、流通、報道関係者など合計46名でした。 東京駅八重洲口前の鍛冶橋駐車場にて集合した一行は、バスで首都高速から東名高速を乗り継ぎ、沼津インターチェンジを降りて、内浦漁協に向かいました(道中のバス内では、関西地区同様、魚類養殖業を紹介するDVDを見て頂きました)。都内は生憎の大雨で、漁場視察ができるかどうか心配されましたが、いざ静岡県内に入ると嘘のように天気は快晴になり、富士山も顔をのぞかせていました。日頃の行いの良さ・・と参加者同志が納得しているようにも見えました。

  

“マダイ養殖場ではUVカット?”

内浦漁業協同組合に到着した一行は2班に分かれ、組合沖合の漁場視察を行いました。ライフジャケットを着た参加者は、まずマダイの生簀で給餌風景を視察しました。マダイの生簀では、生産者が内浦湾の特性(水深・水温・潮の流れ等)を説明したほか、養殖魚にも天然種苗と人工種苗があることを紹介しました。参加者の「マダイの生簀には、なぜネットをかけているのか?」の質問に、生産者が「マダイのUVカットです」と答えると、参加者はUVカットという聞き慣れた言葉によってより養殖を身近に感じているようでした。また参加者からは「どれくらいの期間ネットをかけているのですか?」「台風のときはどうするのですか?」といった質問もあり、生産者も今までの経験を踏まえて答えていました。次に参加者はアジの生簀でも給餌風景を視察しました。生産者も「飼育している養殖魚は天然魚よりも管理しやすい。また安心・安全でないと消費者も魚を買ってくれないので、こういった漁場視察等の取り組みで現場を見てもらうことを積極的に行っている」と強調していました。

“新鮮な海の幸を堪能!”

漁協の荷さばき場に戻った一行は、内浦漁協の方が腕を振るって作った“マダイとマアジの刺身”、“マアジのフライ”、“マアジのわさび葉寿司”、“マダイの味噌汁”、そして“地元で獲れた魚の干物”など料理説明を受けて昼食をとりました。特に刺身に関しては、醤油だけで食べるのではなく、塩をつけて食べるという食べ方に消費者は驚いていました。漁協の方から、「塩をつけることで甘みが増す」ということを聞き、実際に塩をつけて食べてみた消費者の方は「本当だ!」と大絶賛していました。また荷さばき場では、内浦湾が一望でき、その景色も相まって、一段と美味しい昼食となりました。

  

“日頃の疑問点を解消!”

昼食を終えた参加者は、荷さばき場から内浦漁協の会議室へ移動し、全海水の大沼富久副会長(静岡県かん水会長、内浦漁協代表理事組合長)から「今日、養殖場を見て、ここの環境等色々と感じられたと思いますので、忌憚のないご意見をどしどし言ってください。そして我々も皆さんに信頼してもらえる安全な魚を育てていきたいと思います」の挨拶後、意見交換会がスタートしました。消費者からは内浦湾の環境、養殖業の経営について色々な意見・質問がありました。生産者は、現在行っている水産を振興させる取り組みも含めて消費者の質問一つ一つに丁寧に答えました。「魚の美味しい食べ方、簡単なレシピは?」という質問には、内浦漁協女性部の方から「刺身で食べるのが一番美味しいが、他にもアジバーグ、はんぺんというのも美味しいです。干物も油で素揚げするだけで骨まで食べられるようになります」と紹介していました。参加者の方は主婦の方が多いようで、料理レシピには興味津々の様子でした。特に「干物の素揚げ」については、ほんの一手間かけるだけで骨まで食べられるようになると聞き、驚いた様子でした。エサの話では、消費者の方から「トウモロコシ等輸入の穀物に頼るのではなく、飼料用の米を作って、それで代替すれば良いのでは?」という提案もありました。生産者側も「米を代替にすることは出来なくはないです。養殖業界としては、国の自給率を上げるために、巻き網でエサ用のサンマを獲らせて欲しいといった要望もしています」「こういった自給率要望を養殖業界だけで行うのではなく、消費者団体と一緒に行うことがより効果的で必要です」と説明しました。消費者の方もその声を受け止め、意気投合した意見交換会となりました。

以下に参加された方の感想を一部ご紹介します。

  • 安全で安心して食べることができることをPRして欲しい。(エサや養殖地の問題が気になる)
  • 農産物のように魚の生産者が判ると楽しいと思います
  • 何といっても与えているエサの安全性、病気等を防ぐ為の薬の投与への不安、これらが取り除かれれば良い。
  • 養殖業の印象は、寿司屋さんでもハマチの味でした。脂が濃いベタベタしたものでした。今日試食して、変化しているように感じました。
  • PRが足りない!知らない人が多い!!
  • 持続可能な漁業のためには、養殖業の果たす役割は、非常に大きいと思います。今日の組合長のお話にもありました通り、養殖業者としてのプライド、こだわり、生産現場の工夫や苦労を広く、消費者や流通関係者へ広報すべきだと思います。頑張ってください。
  • 今日見せていただいて、安全性に関しては十分に対応されていると思いました。世界が魚を取り合う中で、魚を安定的に確保していくためにも、ますます養殖は重要になっていくと思いました。エサが、魚から植物に変わろうとしていることは知らず、びっくりでしたが、過剰にいろいろ加えるのはちょっと心配。必要なときに、必要な量が大切なのかと思いました。

参加者の皆様、視察にご参加いただきありがとうございました。また、アンケートにご協力いただきありがとうございました。全海水では今後とも生産現場からの情報発信に努めてまいります。今回いただいた参加者の皆様のご意見・ご感想は、全海水を通して生産者に伝え、消費者の皆様によりおいしい、安心、安全な養殖魚をお届けするための糧といたします。今後とも養殖魚(業)をよろしくお願い申し上げます。


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