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養殖現場は想像していたよりも近代的!消費者代表が漁場視察
〜「魚のエサは我々人間も食べられる」との説明に早速口にする参加者も…〜
=消費者代表、流通機関代表が香川県のJF引田漁協、JF庵治漁協を訪問=
 
 10月10日(金)、(社)全国かん水養魚協会(以下本協会)は静岡県沼津市で行った関東地区(10月7日開催)に引き続き、香川県かん水養殖漁業協同組合、JF引田漁協、JF庵治漁協(以下漁協)の共催で関西・北陸・東海地区の消費者団体代表や流通機関代表ら16名(以下一行)を香川県下の養殖漁場に招き、「養殖魚についての意見交換会と養殖漁場視察」を開催した。

一行は午前8時30分に大型バスで新大阪駅前を出発。途中、中国自動車道、阪神高速北神戸線、淡路鳴門自動車道、高松自動車道を経由し、約3時間で最初の目的地である魚類養殖発祥の地、香川県東かがわ市のJF引田漁協へ到着。

 到着後、一行は直ぐにバスから2隻の漁船に乗り換え、地元生産者の案内で約20分、沖合約8キロの同漁協沖合漁場に浮かぶ20m四方(水深25m)の全国有数の大型生簀で飼育している養殖ハマチの給餌(エサやり)作業を視察。一行は給餌機から次から次ぎに弾き出されるエサに白波を立てながら我先に群がるハマチの給餌風景を目の当たりにし、その凄まじい迫力満点の光景にビックリして目を白黒させた。中でも一番の関心は魚に与えているエサであり、船上で給餌作業に当たっていた生産者に「エサは何から出来ているのか?」「エサは安全なのか?」等々を質問していた。「エサの主成分は魚粉であることから安全であり、それが証拠に私達人間も食べられますよ」との答えに早速エサを口にする参加者も現れ、「エサは見た目以上に堅いし塩辛く、私達人間にはお世辞にも美味しい食べ物とは言えないです」と言い、一瞬船上が笑いに包まれる一幕も…。引き続き、一行は場所を同県木田郡のJF庵治漁協に移し、養殖カンパチの活魚出荷作業も視察した。

 視察終了後、一行はJF庵治漁協婦人部の皆さんから心のこもった手作りの養殖ハマチと養殖マダイのお刺身の他、地元で水揚げされたエビを使ったかき揚げ等を昼食を兼ねて試食し、産地ならではの新鮮さあふれる香川県産養殖魚に舌鼓を打った。

 そして、一行は午後からJF庵治漁協の会議室に場所を移し、「養殖魚に求められる安全・安心とは何か」について意見交換会を行った。冒頭、主催者を代表して嶋野勝路本協会会長が、トラフグのホルマリン使用問題について、食の不安と市場の混乱を招いたことに対して謝罪すると共に、今後二度とこの様な事態を招かないための体制作りを進めていることを説明した。
  
「どう?エサ、食べてみる?」
「どう?エサ、食べてみる?」

カンパチの出荷作業を見学
カンパチの出荷作業を見学
 意見交換会では、まず消費者代表より「これまで養殖魚は天然魚に比べて安全性に問題があるのではないかと思っていたが、本日養殖現場を見てそうではないことが解った」「養殖現場は想像していたよりも近代的で驚いた」「想像していたより養殖されている海の環境が綺麗で安心した」「環境を保全するため、エサも環境負荷が少ないものが使われていることを知り勉強になった」「試食したお刺身は脂乗りも程良く大変美味しかった」等々、養殖魚(業)に対する好意的な感想が述べられた。    心のこもった養殖魚料理で昼食
心のこもった養殖魚料理で昼食
また、「残留検査はどの様な割合で行われているのか?」「魚は生簀に詰め込まれるストレスによって病気になり易くないのか?」「生簀の大きさはどの様にして決められるのか?」等の質問の他、「海の環境問題は我々消費者も含めトータルで取り組まない限り、単に魚から検出された残留値結果だけで生産者の方々を責めても解決出来ない問題である」「一度でも生産者の方々が消費者を裏切る様な事件が報道されればこれまでされて来た努力は水の泡に消えてしまう」「消費者が養殖魚は安全だと認識するためには今回の様な漁場視察や意見交換会を引き続き行うことが大切である」「農産物は“生産者の顔”が見える売り方をされているのに対して養殖魚はそうではない。今後は是非店頭で“庵治”と書かれた養殖魚を購入し食べてみたい」と言った提言も寄せられた。一方、生産者からは逆に消費者に対して「一般的に消費者の方々は養殖魚は天然魚に比べ味が落ちるとのイメージがあると思うが、決してそうではない。確かに、天然魚の旬の時期には養殖魚は敵わないが、旬を除けば養殖魚の方が旨く、年間通じて味が安定しているのが養殖魚であり、是非もっと食べて貰いたい」とPRし、意見交換会を終了した。    消費者・生産者を交えた意見交換会
消費者・生産者を交えた意見交換会

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