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DHAの有効性証明
米国大学の科学者らが発見
アルツハイマー病関連 認知力の低下防止
 
【シアトル支局】サバ、イワシ、サケなど寒流系の魚種の油に含まれるDHA(オメガ3脂肪酸)がアルツハイマー病に関係ある認知力の低下を防ぐのになぜ有効なのかが証明された。アルツハイマー病患者の脳に損傷を引き起こすタンパク質の量を減らす効果があるというもので、ルイジアナ州立大学保健科学センターの科学者たちが発見した。

 さらに発見者が名付けたDHAの派生物質「ニューロプロテクティンD1」(NPD1)が脳内で作られ、その天然物質が脳細胞が死ぬことを防ぐカギとなる役割を果たしていることを明らかにした。
 研究者の一人ニコラス・G・ベイザン博士は「病気という観点から見れば、食生活が重要だということは明らかだ。DHAは脳細胞の構造にとって重要な建築ブロックであり、このブロックがさらに『金の煉瓦』であるNPD1を作り、それが神経単位ニューロンの寿命を長引かせる助けをしている」と説明している。

 カリフォルニア大学アルツハイマー病研究センターのグレッグ・G・コール副所長は「研究はNPD1が幾つか重要な防御に貢献しているという強力な証拠を提供するものだ」と、認識を共有している。  研究結果は10月1日に発行される「ジャーナル・オブ・クリニカル・インヴェスティゲーション」に掲載されるが、それに先立ってネット上ですでに8日に発表されている。

 従来の研究では、DHAが認知症のリスクを減らすということは示唆されていたが、何故なのかについては突っ込まれていなかった。アルツハイマー協会によると、現在、米国ではアルツハイマー患者が450万人いるとされる。もし治療法が発見されなければ、高齢化が進むとともに、2050年には1600万人になると見込まれている。

 DHAを含む食品は安全で安く手に入り、臨床学的にも、米国最大の死因である心臓病予防に効果があることは証明されている。米国人が日常的に摂取するDHAの量は平均60−80ミリグラムとされるが、専門家は現在毎日200から300ミリグラムを食品やサプリメントで摂ることを勧めている。

(2005.9.26 水産経済新聞)
  

  
  

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