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子どもの魚離れがもたらす影響/親の食をめぐる環境の変化
親の食をめぐる環境の変化
〜水産白書〜
 
  子どもは魚の食べにくさを敬遠しているのであって、すべての魚が嫌いなのではないことがうかがわれます。では、なぜ魚離れが進行するのか、家庭での調理・食に焦点を当ててみてみます。

(調理時間がない)
  単身・2人世帯の増加や共働き世帯の増加等、ライフスタイルが変化したことにより、調理にかける時間が減少しています。そのため、調理が面倒だと思われている魚介類は敬遠される傾向にあることが魚離れの1つの原因だと考えられます。

  
(下処理ができない)
  民間会社の調査において、20代以上の年代も7割以上の人が、魚料理は「おいしい」と感じています。また、「3〜4年前と比べて好きになった食材」については、20代の若者が「魚」と答えた割合が最も多くなりました。しかし、下処理ができない人の割合は若い人ほど高くなっています。さらに、女子大学生に聞いたアンケート調査でも、6割の学生が魚をさばいたことがないと回答しています。
  これまで料理や食に関する知識は母から子へ伝承されてきました。しかし、核家族化が進んだことにより、家庭内での伝承の機会が減ってきたことも影響しているといえます。


  
  これまで料理や食に関する知識は母から子へ伝承されてきました。しかし、核家族化が進んだことにより、家庭内での伝承の機会が減ってきたことも影響しているといえます。

(後片付けが面倒)
  農林漁業金融公庫(現日本政策金融公庫)が行った調査で、「焼き魚」を作らない主婦が1割以上存在することが明らかとなりました。その理由は、「後片付けが面倒」、「魚の匂いを残したくない」となっています。また、「生ゴミの始末に困る」といったことも、魚を家で調理する機会を減少させる要因となっているといえます。(子どもの好みを中心とした食卓)(社)大日本水産会の調査において、母親が献立について誰の好みを反映させるのか聞いたところ、「子ども」が最も多くなりました。


  同調査で、子どもは魚料理よりも肉料理を相対的に好む傾向にあることが分かっています。魚よりも肉を好む子どもの嗜し好に合わせたおかずを提供する傾向にあることも、魚離れの一因といえそうです。
  このように、家庭では調理時間がない、魚をさばけない、魚より肉を相対的に好む子どもの好みに合わせるといったことが、家庭において肉の調理が多くなる傾向にある要因といえます。

水産庁:平成20年度水産白書より

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