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『九州・中国地区:養殖魚についての意見交換会』開催される
〜確かな養殖情報をもっと消費者へ〜
養殖現場の情報を消費者に!
生産者・流通業者・消費者・栄養士ら59名が参加
 
  食の安全・安心に対する消費者の関心が高まる中、(社)全国海水養魚協会(以下、全海水)は、養殖現場の情報を消費者に伝えて養殖魚に対する消費者の理解を深めてもらうための意見交換会を積極的に行っています。今年度は『九州・中国地区:養殖魚についての意見交換会』を福岡市で、『北海道・東北地区:養殖魚についての意見交換会』を札幌市で開催しました。ここでは福岡市で行われた意見交換会の模様をご紹介します。
     昨年10月9日(金)、 福岡市中央卸売市場市場会館 にて九州・中国地区の『養殖魚についての意見交換会』を開催しました(福岡市での開催は9回目)。
  意見交換会は、生産者・流通業者・消費者・栄養士ら59名(内消費者・栄養士27名)の参加を得て、活発に行われました。
  九州・中国地区では、意見交換会に先立ち下関市立大学 教授 濱田 英嗣 氏より『魚食文化の危機・養殖業のあり方』と題して講演をいただきました。
  続いて、魚類養殖業を紹介したDVD『粋な魚をお届けします!日本の養殖業』の放映を行いました。生産現場の舞台裏を中心とし、稚魚の導入から出荷までの過程で養殖魚がどのように育てられているかを紹介。消費者には映像を通じて魚類養殖業への知識を深めて頂けました。
   DVD放映後は、2会場に分かれて「養殖魚について語る」をテーマに養殖魚についての意見交換会を行い、生産者、流通業者、消費者、栄養士による活発な意見交換がなされました。
   意見交換は、はじめに天然と養殖のイメージについて消費者の意見を聞く形で始まりました。生産者からは、エサの安全性やワクチン及び薬品の適切な使用、安全・安心が確認された魚しか出荷していないこと等について説明を行い、「大切に育てた安全・安心な魚なので、“養殖”という言葉の響きだけで養殖魚に対して不安を抱かないで欲しい」と消費者へ訴えました。すると、以前養殖漁場視察に参加経験がある消費者からは、「実際に生産者からどのように魚を育てているかの説明を受けたり、給餌作業や出荷作業を視察したことで、それまで養殖魚に対して抱いていた不安がなくなった」「天然魚は時期によって味が落ちるが、養殖魚は一年中おいしく食べることができる」という養殖魚の確かな品質に理解を示す声と共に、「マスコミや量販店が天然魚を過剰評価している場合が多いと思う」という意見もあがりました。天然と養殖のイメージの差が若い人を中心に徐々になくなりつつある様子がうかがえました。

     また、昨年九州で大規模な赤潮が発生し、生産者が多大な被害を被ったことが報道されたこともあり、消費者からは「たくさんの魚が死んでいる映像を見て、衝撃を受けた」「あれほどの数の魚はどうやって処理したの?」「赤潮の原因は何?」「養殖をしている地域でしか発生しないの?」「赤潮の被害を防ぐために何か方法はないの?」といった意見や質問が多数あがりました。生産者の中には実際に被害を経験した方もいて、「大切に育ててきた魚が短期間で大量に斃死した様子を見ると言葉が出なかった」「出荷予定の魚がいなくなった上に莫大な処理費用もかかり、赤潮は非常に恐い災害」と心境を語りました。また「赤潮は日本全国で発生しており、その発生メカニズムも様々な要因が考えられます。決して養殖している地域だけで発生するわけではありません」等々、消費者からの質問に対して一つ一つ生産者から、また関係者から回答がなされました。
  市場流通関係者からは、生産履歴や産地表示に関して「福岡市場では履歴のわかった養殖魚しか扱っていない」「少なくとも市場の段階まではパーチ等に産地がすべて明記されている」という説明が行われ、徹底して履歴や表示を管理していることがアピールされました。また一方では「鮮度を十分に保った状態で量販店や外食等に販売しても、その後の取り扱いにより消費者が手にする魚の品質が悪くなってしまう場合もある」といった問題提起も行われました。
  第2会場では、最後に「養殖魚に限らず魚そのものを若い世代が食べなくなっている」「講演でもあったように、日本の食文化は魚食であり、若い世代に食べてもらえるようなPRを考えてもらいたい」という消費者の意見があり、座長は「魚食普及の方法も含め、将来絶対不可欠となる養殖業を、消費者の皆様からの意見や提案を頂きながら発展させていきたい」と締めくくり意見交換会を終えました。
  意見交換会終了後には、参加した消費者全員に試食用の養殖ハマチフィレーを配り、アンケート調査を実施しました。

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