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平成14年度 北海道・東北地区 『養殖魚についての意見交換会』開催!
〜生産者、荷受・小売機関、消費者ら約40名が参加〜
 
▲会場風景。旭川グランドホテルにて。
▲会場風景。旭川グランドホテルにて。
    11月7日(木)、(社)全国かん水養魚協会(以下全かん水)では昨年から協会内に立ち上げ取り組んでいる「養殖魚インフォメーションセンター事業」の一環として全国4地区(北海道・東北地区、関東地区、関西・北陸・東海地区、九州・中国地区)のトップを切り、北海道旭川市の旭川グランドホテルに生産者、荷受・小売機関、消費者ら約40名を集め、「消費者が求める情報とは何か?」をテーマとする平成14年度北海道・東北地区『養殖魚についての意見交換会』を開催しました。

(1)開会挨拶
 主催者を代表して永野義美全かん水理事(鹿児島県かん水養魚協会会長)が「現在我々生産者は消費者の方々の食に対する安全・安心へ向けた要望にお応えすべく1.食品としての安全性、2.生産現場で行っていることを流通業者や消費者の方々に正しく理解、そして認識頂くための透明性、3.生産現場での情報が適切であるという信頼性−の3点に留意し、養殖業界としては各浜の漁協を単位としてこれらの確立を目指している」と挨拶。
 続いて、荷受・小売機関を代表して地元旭川の(株)一印旭川魚卸売市場の大廣泰久社長が「昨今、食品として当たり前であった安全・安心と言ったことが非常に大きな問題として取りあげられて来ており、私共も中間流通を担う者としてトレーサビリティに真剣に取り組まなければならない。また、養殖魚が果たす役割として、我が国近海の水産資源は往時に比べて資源が減少しており、その減少を食い止めるためにも養殖魚の安定供給が非常に重要となって来る」と挨拶。

(2)HPを利用しての魚類養殖現場の紹介
 意見交換会に先立ち、話題提供として、本ホームページを用いて我が国海面魚類養殖業の現状を映像を交え分かり易く紹介した。
【紹介内容】
 ・我が国水産物の生産量に占める海面養殖業の割合
 ・養殖産地や養殖魚の種類
 ・養殖用種苗(こども)
 ・養殖魚に与えているエサ
 ・養殖魚の病気に対する予防や治療法
 ・養殖魚の飼育履歴を含む安全な養殖魚の生産に向けた飼育管理法
 ・魚が持つ栄養価
 ・養殖魚が食卓へ届くまでの流通経路、等々

(3)意見交換会 
  続く意見交換会は全かん水が設置している養殖魚インフォメーションセンター検討委員会委員長の濱田英嗣下関市立大学教授を座長として始まった。
消費者からは様々な質問や意見が多数寄せられ、生産者・流通機関側から回答した。
▲熱心に質問をする消費者
▲熱心に質問をする消費者

▲回答する生産者・流通機関
▲回答する生産者・流通機関
  
【意見交換会での質問内容(一部紹介)】
Q(消費者) 「養殖魚に使用している薬品等の検査はどの様に行われているのか?」
A(生産者) 「鹿児島県では出荷魚の中からサンプルを抽出し、分析センターで薬品の残留検査を行っており、漁協によっては認定書を出荷魚に添付しているところもある」
Q(消費者) 「養殖魚は飼育場所が限定されていることから病気が起こるが、天然魚には病気は起こらないのか?」
A(生産者) 「飼育場所が限定されていることから天然魚に比べれば養殖魚の方が病気になる率は高いと思われるが、我々の目に触れないだけで天然魚にも病気はある」
Q(消費者) 「先日、或るスーパーで魚を買ったが、養殖と天然の表示がされていなかった」
A(流通機関) 「商品表示は消費者の方々が製品を判断できる唯一の手段であり、産地だけではなく、近日中には水揚海域名まで表示したいと考えている」
Q(消費者) 「魚の美味しい食べ方が分からないので教えて貰いたい」
A(生産者) 「ウォールドくんのお魚大百科には160種類に及ぶ魚料理のレシピを紹介しており、大いに活用して貰いたい」
一方、生産者側から消費者に対して
「海の環境は漁業者だけが幾ら守ろうと思っても無理であり、安全で美味しい魚を食べるためには消費者の方々にも我々と一緒になって海の環境を守る努力をして貰いたい」
「今日、近くの量販店の魚売り場を見て来たが、我々が生産している養殖魚はほとんど流通していないのが実情でした。我々としても全力をあげて安全で安心して頂ける美味しい養殖魚の生産に取り組んでいます。是非とも消費の拡大をお願いしたい」
「昨年の9〜10月以降、生産者は原価を割った出荷を強いられている。このままでは今後生産者は無くなってしまうのではという危機感を持っている」
等を訴えた。

 最後に、座長を務めた濱田氏が「今後新聞やテレビ等で養殖魚について見られたら是非ともチェックをして頂き、質問等があれば本日ご紹介させて頂いたウォールドくんのお魚大百科の中に質問コーナーもあるので大いに活用して頂きたい」とまとめ終了した。

 尚、標記意見交換会は今月21日に関西・北陸・東海地区、22日に関東地区、29日に九州・中国地区での開催が予定されている。

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