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東京都地婦連さまが、漁場視察参加体験記事を機関紙に掲載される
タイトルは「養殖漁場見学記」
『厳格な管理』、『すぐれた食感』、『エコでスロー』
などの評価をいただく
 
 以下、「婦人時報」より転載します。
  夜来の雨が上がり、快晴に恵まれた9月29日、(社)全国海水養魚協会が消費者団体に呼びかけた、養殖漁場視察と意見交換会に4人で出かけました。静岡県沼津市にある内浦漁協です。東京からバスで2時間ほど揺られ、静かな海とかすかな潮の香に迎えられました。早速10人ほどに分かれて小型船に乗り、養殖漁場へ向かいました。
小型船に乗ってアジとタイの養殖漁場へ=9月29日、沼津市内浦漁協
小型船に乗ってアジとタイの養殖漁場へ=9月29日、沼津市内浦漁協
     港から1キロほどのところに転々と定置されたアジのいけすには、9メートル四方に3万匹もの稚魚がいると聞き驚きました。10グラムの稚魚は6ヶ月ほどで成魚となり出荷されます。
  タイのいけすはさらに1キロほど沖合に定置されています。タイは比較的深いところに生息しているため、黒いネット板で覆って紫外線をさけ、天然に似た環境をつくるなど工夫されていました。
  4センチ前後の稚魚は、3年ほどで1〜1.5キロになり市場へ出荷されます。船上では矢継ぎ早に質問が飛び交いましたが、午後の意見交換会で集約することにしました。

「安全性には自信」と漁協
  帰港途中に、音響自動給餌器から出る音で魚を呼び集め自動的に餌を与え成育し、その結果、内浦の海を豊かにするという青年部の取り組みを見せていただきました。魚も今ではすっかり呼び出し?音に慣れ、鳴り出すと集まってきます。エコでスローな試みに共感を覚えました。
  内浦の養殖魚は、海流の関係で他の産地よりも身質がしっかりしているとの説明どおり、アジやタイの刺身は身がしまり、コシコシした食感でした。養殖物は身が柔らかいのでは?という私の先入観は見事に覆りました。
  意見交換会で、谷茂岡東京地婦連副会長が、使用しているワクチンなどの薬品について、安全性と安全基準について、消費者に購買意欲を高めてもらう努力について質問しましたが、大方の参加者の疑問を代表する形となりました。
  協会からは、(1)薬事法や指導機関からの使用指導書に沿って厳格に運用されている (2)体重比の適正厳守、投与機関から出荷までの安全猶予期間の設定ーなど「厳しく管理しており、安全性には自信をもっている」と説明がありました。安堵し、養殖=薬品とのイメージが払拭されました。天然物より安全管理ができやすいとの印象を受けました。
 「えさは南米のチリ産で、人間が食べても害のない安全なものを使用している」との説明もありました。しかしそのえさ代の生産比に占める割合が7割と高く、経営を圧迫し稚魚代2割を加えると非常に厳しい現状で、そのため後継者が育たないという発言もありました。
  魚の自給率がここ20年で30%も減少しているという統計を見ると、生産努力に見合う適正価格のあり方を考える必要があると思いました。また国も経営の持続可能な政策を講ずべきではないかと思います。食の安全と自給率に関心のある私にとって有意義な一日となりました。

  

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