戻る トップページへ戻る

漁場視察参加体験記が目黒区消費者友の会会報に掲載されました
タイトルは、
「沼津・内浦魚類養殖漁場を見学して」
 
以下、目黒区消費者友の会 会報「たけのこ」No.83から転載します。

沼津・内浦魚類養殖漁場を見学して
  去る九月二十九日・元消費生活アドバイザーの内田さんのお誘いで、かねてから一度行って養殖漁場の現状を見て、安全性を自分自身の目で確かめたいと思って居たところだったので、本当に嬉しく参加して養殖漁場を見て来た。
  八時に東京駅の八重洲口を出発して、東名を走り約三時間で沼津・内浦につき、すぐにライフ・ジャケットを着用して漁船に乗り込み、湾内の養殖漁場に着いた。
  当日は、お天気も良く海の色も青く、山の緑も美しく、湾内なので波も穏やかで、一時間ほどゆっくり沢山の魚が入っている生簀を見た。係りの人が餌をまくと、魚が折り重なってピチピチと跳ねて餌を奪いあう様を目のあたりに見て、皆、歓声を上げていた。又、ラッパのような音を出す物を水中に入れて鳴らすと、自然に居る魚達が寄ってきて、餌を食べる様も魚に学習能力が有るのかとも思えた。
行きのバスの中で、ビデオを見ながら、(社)全国海水養魚協会・専務理事の稲垣さんの説明を聞きながら行ったので、予備知識を得ての見学が出来た。
左のページが漁場見学の記事
左のページが漁場見学の記事
     沼津は、干物の街として知られているが、原料は海外の物が多いらしい。消費者の方々が疑問に思って居られることは何でも、見学の後で質問してくださいと言う事であった。
  最初に、ハマチの生簀を見学し、次に真鯛の生簀・アジの生簀と見学した。
  内浦は、これらの養殖漁場としては全国で一番緯度が高い地区にある為、水温の関係で魚の成育は遅いが、味は良いと言うことであった。
  現在、全国の養殖魚は三十種類近くもあり、養殖魚のパイオニアはブリ(ハマチ)でその生産量は第一位である。二位は真鯛で、この内浦はマアジ・真鯛・ブリを主に養殖生産している様であった。
  この沼津市の海面魚類養殖は昭和三十五年にはじまり、四十年以上の歴史を持っている。
  養殖の餌は、養殖が始まったころは日本近海でマイワシが沢山獲れたことから、生餌を与えていたが、しかし近年マイワシの減少・養殖魚の品質向上・漁場環境の保全などから、安定して入手できて、しかもより優れた餌の開発が進められ、今は半生の固形タイプ(モイストペレット)・乾燥した固形のドライペレットになった。いずれも、安心・安全な物ばかりである。
  又、一番気になる水産用の医薬品については、近年ワクチンが開発され、治療から予防へと病気への対応が大きく変わって来ている。
  水産用医薬品には、私達人間が使用している医薬品と同じように、薬事法に基づいて認可されたものが使われ、魚ごとに使用方法や、休薬期間が厳しく定められている。ビデオの中で魚に一匹ずつワクチンが打たれているのを見て吃驚した。又、生簀に張られている網に塗られている薬剤などが一番気になる所であったが、網に付着する藻や貝類を食べてくれるアイゴやカワハギなどが、自然に寄ってきて食べてくれるそうである。又、防汚剤を使用する場合も、化学物質審査製造規制法で定められた物質のみが使用されると言う事であった。網に藻がつくと網がつまり水の流れが悪くなり、魚が病気に罹りやすくなるために、それを防ぐ為防汚剤が使用されるとの事であった。
  私達が行った内浦の海は綺麗で、九メートル四方の生簀にの中に一万匹のアジが泳いで居たり、六メートル四方の生簀に真鯛が二千五百匹も勢い良く泳いでいた。
  残念ながら、ここの魚は主に東京・横浜のお寿司屋・料理屋さんに行ってしまうと言うことであったが、昼食に試食したお刺身は本当に新鮮で美味しかった。   当日は、四十五人もの参加者があり、(社)日本消費生活アドバイザー協会・コープ東京・全国消費者団体連絡会・中央区消費者友の会などその他色々な団体からの参加者があった。
  兎に角、限られた紙面では書ききれない事であるが、百聞は一見にしかず、私はこの養殖事業は、日本にとって大切な事業であると思って帰ってきた。今の国交事情、安全性に不安のある輸入品の事などを考えると、養殖事業は備蓄にもつながる事業ではないかと思った。

  

戻る トップページへ戻る