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10年築地市場鮮魚取扱高ランキング
豊漁のブリ類とマシワシ増加
主力のサンマやマアジ不振
 
  「一言で言うとブリ類が豊漁、サンマが不漁の1年だった」(大都魚類)ー。築地市場の2010年鮮魚取扱高は、36%増のブリや2倍と潤沢入荷したイナダなどのブリ類、48%増のマイワシが貢献した。主力のサンマは不漁で3割減、例年1位のマアジは数量8%減、金額5%減。夏場の赤潮被害などで減産した養殖ブリは数量14%減、金額は9%減と量額ともに減った。
     ブリは「10年間見ていてもこれほど多いのは異常」(東都水産)と卸担当者らが口をそろえる。養殖ブリは赤潮被害で入荷が減ったが、天然相場にほとんど影響がなかった。イナダは昨年8月から千葉県銚子港をはじめ、各地で水揚げが増えた。豊漁の要因を「高水温に加え、大型クラゲの発生がなかったこと」と卸は分析。量販店では「刺身のほか、1本売りなどで売りさばいた」(東都水産)。
  マイワシは数量48%増で、昨年7〜9月の卸各社の売り上げが前年比5割増えた。特に千葉県銚子産の巻網物が好調で、量販店は「3尾パック入りなどに増量して販売した」(東都水産)。身質も例年より良く刺身や焼き物用商材として売れた。 不漁だったサンマは数量31%減、金額7%減と量額ともに大幅減。「北海道筋の水揚げが少なく、三陸筋は製品に向くサイズが少なかった」(築地魚市場)。
  1位のマアジは数量8%減、金額5%減と苦戦。「各地で30グラム前後の小型サイズが獲れすぎて引き合いが弱かった」(築地魚市場)。「山口や浜田産が少なかった。境港産も小型が中心で、養殖ブリの生餌に回った」(第一水産)。
養殖魚のマスコットキャラクター「ウォールド」くん鉢巻き姿
養殖魚のマスコットキャラクター「ウォールド」くん鉢巻き姿

     養殖魚は、マダイが数量11%減も単価上昇で金額は10%増えた。「09年は在池が多く、一部換金目的の出荷で相場が下落したが、10年は適正価格で推移」(中央魚類)。 カンパチは数量22%減も金額は6%増。「09年末から数量が出始め、10年1月から相場が上昇し始めた」(同)。
  養殖ブリは「9〜12月にかけて天然ブリ類の豊漁で打撃を受けた」(中央魚類)と減産したが、天然ブリの潤沢入荷で相場上昇にはつながらなかった。さらに「夏場の高水温で食いが落ち、出荷サイズになるまで例年より1カ月遅れた」ことも十分に売れない要因となった。
2011年2月25日 みなと新聞

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