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トラフグ全雄生産に成功
白子の安定供給可能へ
中部飼料株式会社
世界初!
 
 【名古屋】中部飼料(株)はトラフグの雄のみ生産する技術を世界で初めて確立したと発表した。染色体変化を応用し、YYの染色体を持つ“超雄”を創出。この超雄を親魚に育て通常の雌と交配することにより、全て雄のトラフグを生産することに成功した。高級珍味の白子(精巣)が安定生産できるようになり、「早ければ2014年冬には食卓に上る可能性がある」(同社)。
トラフグ全雄生産の仕組み
トラフグ全雄生産の仕組み
     トラフグ全雄化は理論自体は確立されていたが、実証が困難だった。同社は8年前に単独で研究に着手。水産部の中尾貴尋氏らの研究グループが大井川試験場(静岡県焼津市)の陸上施設で実証試験を重ね、このほど超雄から採取した精子を使うことにより雄のみ生産することに成功した。超雄はどんな雌と交配しても雄のみが生まれる。同社は14年度の事業化を計画する。

  トラフグの染色体は通常雌がXX、雄がXY。同社は全雄化のカギとなる超雄をつくるため、まず稚魚水槽内に女性ホルモン「E2」を10億倍レベルに薄めて投与することにより雄の稚魚を雌化し、効率的に偽雌を生産する技術を確立した。ふ化後約100日まで性が不安定な特性を利用。E2の投与方法や濃度などについて特許出願中だ。
水産部研究課の中尾貴尋氏
水産部研究課の中尾貴尋氏

“超雄”から生産した雄稚魚
“超雄”から生産した雄稚魚
     こうしてできた偽雌(XY)は遺伝的には雄のままだが、機能的には雌。親魚に育て通常の雄と交配すれば25%の確率で超雄が生まれるという。遺伝子操作はしておらず、同社は「安全性に問題はない」と説明している。
2012年10月10日 みなと新聞

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