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大学直営の養殖魚専門料理店
全国初、近大が4月開店
水産研究所で生産・「近大マグロ」など提供
店名「近大卒の魚と紀州の恵み」
 
 【大阪】近畿大学は、同大学水産研究所が生産した養殖魚の専門料理店を4月下旬、大阪・梅田駅前にオープンする。世界で初めて完全養殖に成功した「近大マグロ」などを提供し、養殖魚の魅力や研究成果を消費者へ直接発信する。全国初となる大学直営の養殖魚専門料理店とあって、今後、業界内外から大きな注目を集めそうだ。
  近畿大学が今回出店する料理店は、「近大マグロなど同大学水産研究所で養殖した魚と、和歌山県産の食材に特化したメニューを提供する、生産者発信型の養殖魚専門料理店」がコンセプト。店名は「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」で、水産研究所の名をそのまま店名にした。
  場所はJR大阪北側の駅前に位置する「グランフロント大阪・ナレッジキャピタル6階」(大阪市北区大深町)。同施設の4月下旬開業と合わせ、店舗をオープンする計画だ。
「近大マグロ」の剥製を前に、養殖魚専門料理店の成功を誓う世耕理事長(左から2人目)ら関係者
「近大マグロ」の剥製を前に、養殖魚専門料理店の成功を誓う世耕理事長(左から2人目)ら関係者
  
すべて近大生産水産物を提供
  店舗面積は約220平方メートルで約100席の規模。経営は同大学100%子会社の(株)アーマリン近大、また、店舗開発・運営などは飲食ビジネスに精通したサントリーグループがパートナーとしてトータルにサポートする。
  料理店では、近大マグロをはじめ、マダイ、シマアジ、ブリ、カンパチ、クエ、ヒラメ、イシダイ、トラフグ、アユ、アワビなど、すべて近大が生産した水産物を食材として提供。また、酒や農産物などの和歌山産品も併せて扱う。客単価は4000-5000円程度を想定しているという。
  昨年12月3日に開かれた記者会見で、同大学の世耕弘成理事長は、「当大学は世界で唯一の完全養殖マグロに成功しているが、かねてより一般の多くの方々から、どこで買えるのか、どこで食べられるのかといった声が寄せられていた。そうした要望に応えようと取り組んだのが、今回のプロジェクト」と、料理店オープンに至った経緯について説明。
  そのうえで、「大学では昭和23年から養殖の研究と産業化に着手し、これまで多くの魚種の養殖に成功しているが、味や安全性などについても研究を進め、天然魚に負けないおいしさと、安全・安心性を兼ね備えた養殖魚の生産で高い評価を得ている。養殖魚の魅力や研究成果を、料理店を通じて消費者の方々に直接発信していきたい」と語った。
店舗イメージ
店舗イメージ

     また、料理店は「実学の場」でもあるとし、「研究成果を料理として提供するだけでなく、消費者からの味・価格などの評価を研究現場にフィードバックし、さらにおいしくて安全・安心な魚の育成に生かすことができる。また、学生が商品企画や店内装飾などに参画する機会を設けることで、教育の場としての活用も可能」と、今後の多様な取り組みについても触れた。
2012/12/5水産経済新聞

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