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人工種苗カンパチ初出荷
鹿児島生まれ鹿児島育ち
県4漁協
本番11月から
 

【鹿児島】
鹿児島県内のねじめ、鹿屋市、垂水市、牛根の4漁協が養殖する県産人工種苗のカンパチ「かごしま生まれかごしま育ちカンパチ」が26日初出荷された。ねじめ漁協(安楽隆組合長)の丸秀水産(小濱洋志社長)が約500尾を水揚げ、サイズは3.5キロ。

  

本番11月から

 「かごしま生まれかごしま育ちカンパチ」は県北の甑島周辺で漁獲したカンパチを県のカンパチ種苗生産施設で養成し、採卵。その種苗を4漁協がEP飼料や高配合飼料で養殖。国産人工種苗を用いた生産、リレー出荷、飼料のEP化と効率的な給餌によるコストの削減や作業負担の軽減などで、国のもうかる漁業創設支援事業として計画期間2012年〜15年度で認定された。

 11年度に池入れした人工種苗のうち出荷日数は約18万尾。当面はスポット出荷で、生育次第だが本格出荷は11月以降で、2月まで出荷する。販売はかごしまJF販売や地元漁協を通じて行われている。初出荷した小濱社長は「考えていた以上の魚ができた。2、3年すれば、養殖技術も確立し、実用化できるだろう」と話した。初出荷のカンパチは翌日工場で締められ、加工場でフィレーに加工、地元のスーパーに並んだ。

 26日はねじめ漁協で初出荷式と試食会があり、県内から関係者約50人が人口種苗のカンパチの生育、出荷を祝った。県商工労働水産部の田中和彦部長が「『かごしま生まれかごしま育ちカンパチ』が県内養殖業の振興に大きく貢献し、湾内生産業者、業界全体の利益につながることを期待する」とあいさつ。県漁連の上野新作会長(代読)、南大熊町の森田俊彦町長(代読)らが祝辞を述べ、テープカットして活魚トラックの出発を見送った。

 試食会では当日締めのカンパチの刺身が振る舞われ、関係者は舌鼓を打った。関係者の間では「甘みが感じられる。おいしい」「コリコリした食感とともに、脂が感じられる」と高い評価だった。会の冒頭、安楽組合長が「中国の天然種苗の供給が将来どうなるか分からない。人工種苗が重要になってくるだろう。成功させたい」とあいさつした。


  

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