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魚食べて心疾患防げ!
血栓防ぎリスク6割減も
4万人調査、厚労省研究班
 
 全国4万人の男女を調べた結果、魚を多く食べる人ほど心筋こうそくなどの虚血性心疾患のリスクが減少していることが16日、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調査で分かった。米医学誌「サーキュレーション」に掲載された。

 魚に含まれるDHAやEPAといった脂肪酸が血栓を作りにくくするためで、魚の摂取が心疾患予防につながるのが確認されたのは初という。
 調査を実施したのは、大阪大学院医学系研究科の磯博康教授(公衆衛生学)。岩手や沖縄など全国4ヵ所で40〜59歳の男女4万1578人(男性1万9985人、女性2万1593人)を対象に、1990〜2001年にかけ追跡調査し、男女258人で疾患が確認された。
    磯教授は魚を食べる頻度や摂取量を基に全体を5群に分け、各群での心疾患リスクを比較。年齢や喫煙、肥満などは調整要因とした。
 その結果、魚の摂取が週1回(週140g)のグループの発症リスクを「1.0」とすると、3回(350g)は「0.71」、4回(500g)は「0.93」、5回(770g)は「0.83」、8回(1260g)は「0.63」と低下。
 特に心筋こうそくと診断された人に限ると、それぞれ「0.70」「0.74」「0,72」「0.44」とリスクが一層低くなることが分かった。イワシやサンマなどは1尾約80gなので、1日2尾ずつ食べれは、心筋こうそくのリスクは6割近く低減することになる。

 磯教授は「日本人は1日の平均魚摂取量が、欧米人の10g以下と比べ100gと圧倒的に多い。虚血性心疾患の死亡率が欧米の4分の1ほどなのもそのおかげでは」と分析している。
 調査対象の4地域は、岩手県二戸保健所、秋田県横手保健所、長野県佐久保健所、沖縄県石川保健所(現中部保健所)の各管内。


<虚血性疾患>
 心臓の筋肉(心筋)に血液や栄養を送る冠状動脈に血栓ができるなどして、心筋の一部が酸素不足になること(虚血)で起きる症状。激しい胸痛や吐き気に襲われる心筋こうそくなどが代表的な疾患で、重度の場合は死亡することもある。

(2006.1.18 みなと新聞)

  

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