戻る トップページへ戻る

新物「早生鰤王(わせぶりおう)」出荷開始
夏場の刺し身需要掘り起こし
脂肪含量やDHAなど3年物上回る
ブリ養殖の新たな方策を切り開く
 
販促用ポスターを作製
販促用ポスターを作製
     【鹿児島】東町漁協(出水郡長島町、長元信男組合長)が11日から3〜4キロの2年物のブリ「早生鰤王(わせぶりおう)」の出荷を始めた。「早生鰤王」を皮切りに、新しいブリ養殖、流通、取り組みにチャレンジし、新たなブリ養殖の方向性を切り開く。
  「早生鰤王(わせぶりおう)」の「早生」は、4月に採捕したモジャコの中でも、大きいサイズの一番仔を早期出荷用に育てたブリで、「鰤王」は東町漁協が出荷するブリの登録商標。「早生鰤王」(3.8キロ、6月時点)は3年物(5.5キロ、6月時点)の脂肪含量とDHAやEPAの含有量が外部検査機関の分析結果で上回った。
  「産卵していないため、血合いがきれいで、変色も遅く、身がプリプリしている。切り身だけでなく、夏場の刺し身としても使える」(同漁協担当者)。7〜8月限定で、ラウンド、フィレー、セミドレスで出荷している。

  東町漁協はこれまで、養殖ブリに対する国内マーケットのニーズが4キロ以上と考え、4キロ以上になった新物を9月頃から出荷してきた。昨年、過去最大規模の赤潮被害を教訓に、生産者がリスクの高い3年物も抱えることを極力抑え、早い段階から新物を出荷し、年末の浜値の暴落を抑制する。また、3年物については輸出用や冬場の大ぶりとして販売することを業者会と協議していた。
  残念ながら赤潮が今年も発生。しかし、漁協と養殖業者会が話し合い、いち早く、イケスの沈下や移動などの赤潮防除策を取ったため、予定より1日遅れた程度で、「早生鰤王」を出荷できた。
  長元信男組合長は「東町漁協は国内ブリ養殖のトップリーダーで、ブリ養殖は町の基幹産業。われわれにはブリ養殖を後世に伝えていく使命がある。『夢を持てる漁業』『足腰の強い組織』を構築するためにも、原点回帰し、新しいことをつくり上げる必要があった」と話す。
長元信男組合長
長元信男組合長
   「早生鰤王(わせぶりおう)」
「早生鰤王(わせぶりおう)」

  「早生鰤王」の出荷は来年以降も期間限定で行い、「夏場の刺し身商材としてのブリ」として取引先や消費者にアピールし、夏場のブリ需要の掘り起こしを目指す。
2010年7月21日  みなと新聞

戻る トップページへ戻る