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養殖アナゴ初出荷
近畿大学富山実験場
県内へ3000尾
世界初の完全養殖目指す
 
陸上養殖したマアナゴ成魚
陸上養殖したマアナゴ成魚
    【富山】近畿大学水産研究所は10月25日、富山実験場(富山県射水市)で陸上養殖したマアナゴ成魚を初出荷したと発表した。県内へ約3000尾の出荷を開始。来年以降も県内向けに出荷し、新たな富山ブランドとしてPRする。今回、親魚となる成魚を多数確保できたため、世界初のアナゴ完全養殖の実現も目指す。来春から本格的に研究を始める。

  今回出荷分は3月末に瀬戸内海で獲れた天然稚魚(平均約27センチ、体重26グラム)約6500尾のうち、商品サイズ(45センチ、150グラム超)に成長した約3000尾。堀岡養殖漁協(同市)を通じて県内の飲食店などに出荷する。
  養殖には富山実験場の30トンの円形水槽を利用。海水は富山湾の水深100メートルから採水した清浄な深層海水を使った。夏でも水温は20度前後。主に市販のウナギ用配合飼料を与えて育てた。今後は餌による差別化を狙う。既に富山産シロエビのむき身加工時に発生する残さを餌に加える研究に着手しており、改良を重ねて新顔の富山ブランドとして定着を促す。
   人工飼料を与えて育てる
人工飼料を与えて育てる

  マアナゴは天然稚魚の確保が難しく、流通の大部分は天然物に依存。同大は2004年から天然資源に頼らない完全養殖を目指し、和歌山県白浜実験場で研究に着手。08年、稚魚になる前のノレソレと呼ばれる状態(全長8〜10センチ)から成魚に育てることに初めて成功した。10年からより成育に適した低温海水を求めて富山実験場に拠点を移した。
2012年10月29日 みなと新聞

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