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人工種苗早期ブリ初出荷
鰤王 早生鰤王 新星鰤王
3本の矢で成長戦略描く
 
  

【鹿児島】
鹿児島県の東町漁協(長元信男組合長)に新たなブランドブリ「新星鰤王」が誕生―。1日、同漁協の加工場荷さばき施設で初水揚げされ、加工場でフィレーに加工し、関東、関西のスーパーを中心に出荷。海外への拡販するようだ。

国内外の販路開拓へ

 「新星鰤王」は水産総合研究センター西海区水産研究所五島庁舎が提供した人工種苗を、南種子島町の島間港で中間育成し、長島町の多々良島沖でEP飼料で養殖した人工種苗の早期ブリ。赤潮の被害回避を目的に、同センターの研究の一環で、南種子島漁協、鹿児島県熊毛支庁農林水産部、県水産技術開発センターの協力も得ながら、2012年3月から養殖に取り組んだ。

 人工種苗のメリットとして同漁協は、

  1. 赤潮の被害を受けやすい3年魚を持ち越すことなく高品質の2年魚を出荷でき、周年安定的に高品質の養殖ブリを提供
  2. 天然資源の保護が期待でき、持続可能な養殖を実現
  3. 履歴管理の徹底した人工種苗ブリは海外への拡販も期待でき、養殖魚のイメージアップにつながる
  4. 夏場の出荷が3年魚から2年魚になることで、品質が図られ、商品価値が高まる他、新たなニーズの掘り起こしが可能

―などを挙げた。

  

名実ともに日本一目指す

 1日水揚げされた「新星鰤王」は平均サイズ4キロで、約1,200尾。今年の出荷分は外海で養殖され、今期は2万4,000〜2万6,000尾を8月末までに出荷する計画。生産者によると、今シーズンはシケが多く給餌に行くことができない日も多かった。来年の出荷分からは内海でも養殖。今年よりも出荷時期が早く、大きなサイズが出荷できそうだ。

 水揚げ後、「人工種苗による早期ブリの初出荷式」があり、南種子島漁協の甲山博明組合長や水研センターの井上潔理事らが約60人が出席して祝った。長元組合長は「東町のブランドブリの鰤王、早生鰤王、新星鰤王の3本の矢で、独自路線で成長戦略を展開し、名実ともに日本一を目指す」とあいさつ。水産庁の小畑泰弘養殖専門官、井上理事、県商工労働水産部の川添健町長らが祝辞を述べた。試食会では新星鰤王の刺身やタタキが振る舞われた。出席者は「あっさりしているので、たくさん食べられる」「特に女性が好むのでは」との声が上がった。


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