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"ノドグロ"養殖へ第一歩
稚魚生産に成功
水研センターなど3機関
 
全長17ミリに達したアカムツの稚魚(ふ化後46日目)
全長17ミリに達したアカムツの稚魚(ふ化後46日目)
  

水産総合研究センターなど3機関は22日、"ノドグロ"で知られるアカムツの稚魚生産に成功したと発表した。「まだ生存率は1%以下。ほかに多くの課題はある」(水研センター)というが、ノドグロ養殖をはじめ、増殖技術や資源管理への応用の可能性を開く第一歩になりそうだ。

口の中が黒く"ノドクロ"と呼ばれるアカムツ(ホタルジャコ科)は、小型でも脂のある白身魚として日本海を中心に人気が高く、浜値で4000円以上で取引される高級魚だ。

今回、このアカムツの稚魚生産に成功したのは、水産総合研究センター日本海区水産研究所、富山県農林水産総合技術センター水産研究所、新潟市水族館「マリンピア日本海」の3機関。

この秋に入手した受精卵は、すでにヒレが形成され成魚の形態になった稚魚期(10ミリ以上)に入り、15日現在、3機関で20ミリ前後の稚魚数十尾の飼育を続けているという。

ただし、生存率は稚魚期までで1%にとどまっている。

アカムツの稚魚生産技術は、これまで成熟卵の入手が難しく、実現に至っていなかったが、マリンピア日本海が新潟県寺泊沖での天然魚からの受精卵確保にめどをつけ、平成23年に人工授精によるふ化に成功。今年はアカアマダイの採卵飼育技術を応用し、40万粒の受精卵を確保。20度C以上の飼育温水や初期餌料に小型ワムシ(160ミクロン)が使えることなども発見し、人工的な稚魚生産に成功した。

将来は完全養殖目指す

会見した日本海区水産研究所の有元操資源生産部部長は、「アカムツは人気が高く、小型で漁獲対象になっている魚。まだ課題は多いものの、資源管理への応用をはじめ、稚魚生産の技術が進めば、陸上施設での養殖による安定した出荷への道も可能。将来は、完全養殖も目指したい」と話している。

2013/11/25 水産経済新聞

  

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