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シンガポールの料理店へ−フグ輸出本格始動
下関・森本商店
 
シンガポールに輸出するトラフグの身欠きを確認する森本商店の森本徹社長
シンガポールに輸出するトラフグの身欠きを確認する森本商店の森本徹社長
  

【山口】フグの本場、山口県下関市で加工したトラフグのシンガポールへの輸出が本格的に始まった。同市彦島西山町の仲卸「森本商店」が9日、有毒部位の内臓と皮を取り除いた養殖トラフグの身欠きなどを10日にオープンする現地のフグ料理専門店に初めて出荷した。今後は週2回で身欠き計150キロ程度を輸出する。

同市からのトラフグの本格輸出は、下関ふく輸出組合が1989年から取り組む米国に続いて2カ国目。刺身に使う冷蔵の身欠き約140キロ、鍋やから揚げに使う冷凍の身欠き約300キロ、冷凍の白子約10キロ、ひれ酒用の焼きひれ約3キロを「FUKU」の文字が入った発泡スチロールの箱に詰め、9日早朝に唐戸市場でトラックに積み込んだ。福岡空港から空輸し、10日午後に専門店に届ける。

森本商店は、2011年3月の東日本大震災の発生直後に国内向けのフグの出荷が従来の10分の1ほどまで落ち込んだことから、アジア諸国への輸出を模索。同年7月から鮮魚などと共にフグをシンガポールへ輸出するようになった。

これまで輸出は少量だったが、日本のベンチャー企業の出資で現地に専門店がオープンすることになり、週2回出荷する計画。同社の森本徹社長は「日本と全く同じ味を楽しんでもらえるようになる。シンガポールの専門店が成功すれば他のアジアの国々への輸出にもつながるはず」と語った。

地元の業界はマレーシアへの売り込みも図っており、下関唐戸魚市場の原田光朗社長は「下関のフグのブランド力が海外でも高まれば、輸出の可能性もどんどん広がっていく」と期待を込めた。

2014/10/10 みなと新聞

  

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