戻る トップページへ戻る

「鰤王」国内外に攻勢
東町漁協
輸出拡大へ中国などで商標申請
 
長元信男組合長
長元信男組合長
  

【鹿児島】東町漁協(鹿児島県長島町、長元信男組合長)は、漁協ブランド「鰤王」の国内外での販売強化に乗り出す。輸出は中国を中心にロシアやベトナム、タイなど向けを増やす計画。中国、香港、シンガポールで商標権を申請した。国内では、今年度末に開業予定の「まるごとにっぽん(仮称、東京楽天地浅草ビル)」に拠点を置く。同漁協の高鮮度の養殖魚や天然魚を大都市圏の消費者に提供する。

中国向け輸出は総合商社や九州経済連合会のバックアップを受け、昨年11月に鹿児島―上海の航空便で生鮮ブリの輸出をスタート。同航空便は3月末に、週2便から週4便に増便され、安定的に輸出できる物流体制が整った。本格的に中国への輸出をはじめ、商社と現地の合弁企業を通じ、上海の日系百貨店、高級日本料理店に販売しているという。今後はコンテナ船で冷凍ブリ輸出も検討し、販路を広げていく。

東町漁協は年間約1万1000トンを国内外に出荷。うち、米国や欧州連合(EU)、東南アジアなど27カ国に1000トンを輸出している。加工場は対米HACCP、対EU輸出水産食品取り扱い施設に認定済み。中国、ロシア、ブラジル向けの水産食品施設にも登録した。昨秋にはベトナム輸出のための加工場施設認定を取得した。

「和食ブームにのって世界中にブリを輸出していくことで、国内需給のバランスの緩みを防ぐことにつながる」と長元組合長。将来的には現在の2.5倍の2500トンを計画している。

東京に販売拠点

海外だけでなく、国内、特に大都市圏での販売を強化し、鰤王ブランドのさらなる認知度向上とともに、同漁協の天然魚の知名度アップを図る。

まるごとにっぽんの鮮魚スペースの出店業者と提携し、鰤王をはじめ組合員が漁獲したマアジやタイ、タコなど鮮度の良い天然魚やアオサノリなどの海藻を納入もしくは生鮮スペースの一角にテナント出店も検討。さらには、飲食スペースへの出店も考えている。

長元組合長は「東京進出は長年の夢だった。組合員の漁獲、養殖意欲も上がるだろう。東町漁協の新鮮な魚介類を大都市圏で発信していきたい」と強調。「漁協組合員には若い後継者が多い。長島町の基幹産業は水産業。水産業が元気になることが地方創生につながる。組合員が精力的に漁ができるよう道をつくっていく」と続ける。

20日には東京楽天地の担当者を招き、魚介類試食会が長島町であった。鰤王やマダイ、クエ、イサキ、アオリイカなどの刺身やアオサノリの天ぷら、ブリ荒煮などに担当者は舌鼓を打っていた。

2015/05/28 みなと新聞

鰤王フィレ
鰤王フィレ
  

戻る トップページへ戻る