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豊田通商が近大マグロ人工種苗専用施設完全養殖へ稼働
稚魚20年度30万尾生産へ
長崎五島
 
海上イケスで中間育成(豊田通商提供)
海上イケスで中間育成(豊田通商提供)
  

【長崎】豊田通商(加留部淳社長)が23日、近畿大の技術を基に、クロマグロ専用の人工種苗センターを長崎県五島市玉之浦に本格稼働させた。2020年度までに約30万尾の稚魚生産を目指す。10年に始めた中間育成事業で1尾0.7〜1キロのヨコワを養殖業者に販売するとともに、40キロ以上の完全養殖"近大マグロ"にして出荷する。

マグロ養殖が増加傾向の半面、種苗にする天然ヨコワの漁獲が不安定な上、今後さらに漁獲規制強化の見通しのため人工種苗需要が高まるのが必至。同社は人工ヨコワ需要を30万〜40万尾と見込む。中間育成の生存率を5割に向上させ、同社と近大グループを合わせ、35万尾を賄えると試算する。

同社は10年に近畿大と中間育成事業で提携し、中間育成に特化した子会社ツナドリーム五島を玉之浦に設立。近畿大とは昨年、水産養殖事業推進の覚書を締結し、人工種苗を量産化するツナドリーム五島種苗センターを設立し、その施設が稼働、採卵から製品出荷までマグロ完全養殖産業化への体制が整った。

稼働した同センターは輸送中の歩留まり低下を防ぐため、中間育成用海上イケスまで船で15分の距離。1期として50トン陸上水槽6基を備え、うち2基がイシダイ親魚用で餌用仔魚を生産。2期で水槽を10基増設し、1基1万尾の生産を計画する。年2回転させ30万尾の生産を目指す。

約30日間陸上で育成して沖出し。海上には8基の中間育成用イケスを設置している。今年の稚魚は既に3万尾を沖出し。初回の沖出しまでの歩留まりは98%と高かった。初年度4万尾、来年度6万尾の生産を計画。親魚・成魚育成用のイケスはポーラサークル10基を備える。

2015/07/27 みなと新聞

  

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