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愛媛産スマ、来秋販売へ
愛媛県「養殖魚の次期エースに」
大阪の百貨店で試食
 
愛媛県が新たな県産魚としてPRするスマ=10月23日、大阪市の阪神梅田本店
愛媛県が新たな県産魚としてPRするスマ=10月23日、大阪市の阪神梅田本店
  

【愛媛】愛媛県主導で養殖研究が進められる小型魚「スマ」。来年秋の本格出荷に向けた動きが活発になっている。大阪市の阪神百貨店梅田本店で10月23、24日、来店客に試食を行い、価格や味のアンケートをした。「タイとブリに次ぐ、県産魚の次期エースに」と県の鼻息は荒い。

「脂がのって、おいしい」。10月23日、スマのにぎり寿司を一番で口にした女性は感想をもらした。マグロやカツオの仲間であるスマは西太平洋の温暖な海域に生息する。県漁政課によると、日本での漁獲量は少なく、カツオと混獲されることがあっても、ほとんど市場に出回らないという。

スマに注目し、養殖の研究を進めるのは、県と愛媛大南予水産研究センター(愛南町)。同センターが県や町に養殖を持ちかけ、2013年に共同研究がスタートした。町も天然カツオブランド「びやびやがつお」に加え、安定生産できるカツオ類の誕生へ研究に協力する。

スマの出荷サイズは3〜4キロ。主にブリやタイを養殖する県内の業者でも既存のイケスで育てることができる。現在育てているのは今年5月に生産した種苗。7月から町内の興洋水産と山木産業が池入れし2000尾を養殖している。来春からは完全養殖が可能となるという。現在は温暖な同町でしか育てられないが宇和島市などにも広げられるように研究も進む。

新たな県産養殖魚の看板として期待が集まる一方、課題は認知度の低さだ。県は「全身がトロ」と銘打ち、中村時広知事がトップセールスするなど力を入れる。ブランド化に向けた検討会も発足し、愛媛産スマのブランド名を近く発表する予定だ。あわせて商標登録なども進める。

価格にも課題を残す。スマは出荷サイズに育つまで1年半〜2年間と短いが、共食いをしたり、餌食いが激しく、コストがかかる。県はマグロの代わりではなく、高価格帯の魚としてのブランド確立を目指す。

試食は同店の愛媛フェアに合わせて開催。愛媛大で飼育するスマを持ち込み、10月23日に寿司50食、24日に刺身100食を出した。県はアンケートの結果を踏まえ、販売戦略を練る予定。橋田直久県漁政課主幹は「すごくおいしいという声をたくさん聞いた。関西に加え、東京や地元での販売を視野に入れたい」と話している。

2015/10/26 みなと新聞

  

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