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「小浜ブランド」復活へ
サバ養殖PJスタート
小浜市、漁協など連携
 
イケスに入れられるサバ幼魚
イケスに入れられるサバ幼魚
  

「サバの小浜」といわれるほどサバとの結びつきが強い福井県小浜氏とJF小浜市漁協などが連携し、若狭湾でマサバ養殖に乗り出した。初年度となる平成28年度は他県から確保した幼魚1000尾を田島漁港沖の海面イケスで畜養し、500-600グラムぐらいになる11月に生食用サバとして活魚・鮮魚などで出荷する。来年度以降は小浜産親サバから採卵、ふ化させて確保した稚魚を育てる養殖にも取り組む予定。

「鯖サミット」10月に開催

小浜市が起点となる「鯖街道」が2015年、文化庁から日本遺産第1号に認定されたことも追い風となっている。10月には小浜市で「鯖サミット」も開催される予定で、観光客誘客にも結び付け、サバを切り口に町づくり、観光・水産業振興を図る。

28年度は国の地方創生加速化交付金からサバ養殖事業に790万円を予算化。畜養の形でスタートする。石川県で漁獲した約300グラムの幼魚を田鳥地区釣姫(つるべ)地先に設けたイケス(縦・横各7メートル、深さ5メートル)2基に6月に入れて始まった。

10月ごろには600グラム程度まで大きくなる予定。養殖サバは寄生虫が付きにくいため、生食用での出荷を予定している。

来年度からは地元で獲れた親マサバから採卵して人口種苗を確保。コストを削減し、効率的養殖手法を確立して小浜生まれ・小浜育ちのマサバの出荷を目指す。

販路の確保と併せて徐々に養殖尾数を増やし、3年間程度で採算の取れるマサバ養殖スタイルを確立する。

小浜市ではピーク時の昭和50年に1万2600トンあったサバの漁獲が20年ぐらい前から急速に減少。平成26年にはわずか30トンに落ち、それに伴い「サバの小浜」のイメージが薄れている。何とかブランドイメージの復活を目指そうと、関係者による養殖プロジェクトが立ち上がった。

プロジェクトを後押しした一つが、小浜を起点に京へサバを運んだ「鯖街道」。文化庁から27年4月に「御食国(みけつくに)若狭と鯖街道」が日本遺産第1号に認定され、弾みが付いた。サバの粕(かす)漬け「へしこ」や、「サバのなれずし」、さらに串刺しして丸ごと焼いた「浜焼きサバ」なども伝統ある加工品として知られる。

全国的にサバ養殖・畜養への取り組みが活発になり、高値で販売されているのもプロジェクトを後押しした。

10月29-30日に市内川崎地区で開催予定の「鯖サミットin小浜」でも紹介し、おいしい小浜のサバをPRする予定だ。

2016/07/25 水経新聞

  

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