戻る トップページへ戻る

内浦漁協食堂「いけすや」1年
好調!初年度販売1億円
「目から涙」が「目からうろこ」
 
連携の重要さを語る土屋店長
連携の重要さを語る土屋店長
  

静岡県沼津市の内浦漁業協同組合の直営食堂「いけすや」が好調だ。開業から1年、初年度売り上げは1億円近くとなった。土屋真美店長が7月26日、東京都内であった都市漁村交流協議会の講演会で「いけすやの今とこれから―目から涙」をテーマにその取り組みを紹介した。

内浦は駿河湾最奥部の伊豆半島の入り口に位置する。中型、小型の巻網の他、船引網、刺網、小型定置そして養殖を行う。特に養殖アジの出荷量は日本一。「少し前の内浦では、漁師が撮った魚を奥さんが家事、育児をしながら加工して売りに歩く涙、涙の日々でした。しかし、今では食堂を造りマスコミに出て、1年で1億円近い売り上げを達成。ちょっとした工夫とアイデアで来店客を増やした目からうろこの漁協事業」―土屋店長は、内浦の立地と厳しさを増す漁業環境を説明。「いけすや」の生い立ちを語った。

2009年に漁協が始めた活あじ祭り。この催しが後に「いけすや」の設立につながる。祭りで来場者の生の声を生かして13年から毎週日曜日、漁協の荷さばき場で活アジを提供する市場食堂・いけすやをスタートした。当時の客数は平均20人。この年、国、県、市の補助金と漁協が費用を負担した食事施設計画が持ち上がり、県のアドバイザー、行政などと連携しコンセプトづくりなどを始めた。

そして2015年5月、「いけすや」はスタートする。ターゲットは伊豆に来る観光客。養殖アジのおいしさを明確化。オープンに向け、東京、地元でマスコミなどを活用し情報を発信。さらに地元での連携を重視。若手農家のコメを使用。人気飲食店から指導も仰ぎ、プロ意識を高めた。

「来客者数の想定は平日50人、土・日・祝日100人だった。しかし、実際の来客数は平日170人、土・日・祝日は270人という想定外の来客者」。土屋店長は予想以上の来客で起きたいろいろな問題の解決策を説明。来客数は今も好調で「毎月の売り上げ目標を掲げ、達成感を味わっている」。

土屋店長は外部アドバイザーの重要性を語る一方、今後の事業継続のため(1)来客数が多いことから起こる待ち時間を説得してもらう工夫(2)朝獲れ魚や養殖マダイのメニュー開発・進化(3)売店での干物の販売(4)地域の食堂や旅館・民宿との連携などに力を注ぐ考えを語った。

  

戻る トップページへ戻る