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東京海洋大、養魚も”草食系”研究進む
魚油・魚粉代替 微細藻類DHAを活用
 
説明する佐藤教授
説明する佐藤教授
  

微細藻類由来のドコサヘキサエン酸(DHA)を使った無魚粉・無魚油の養殖飼料の研究が進んでいる。東京海洋大学術研究院の佐藤秀一教授によると、養殖マダイに微細藻類由来のDHAを与えて飼育したところ、魚粉飼料を与えた場合と同様に成長。魚油・魚粉を使わない「ベジタリアン養殖魚」の本格的な実用化に向け、佐藤教授は「適切なDHA添加量などの検討など、研究を進めたい」とする。

佐藤教授は、魚粉や魚油は値段が変動し環境への影響が大きいとして、大豆ミールやトウモロコシなど植物由来の原料を使った養殖飼料の開発を手がけている。

成長速度変わらず

養殖魚へ与える栄養素・DHAの供給源として従来の魚油に代わり、シゾキトリウムという微細藻類に注目。昨年、シゾキトリウム由来のDHAを10%含む無魚粉飼料を与え、マダイを12週間飼育。魚粉飼料と比べても、成長速度は変わらなかったという。

今後の課題として「肉食魚類は植物由来の餌では食いが悪いため、与えるアミノ酸の種類を考える必要がある」と佐藤教授。また、「DHAの配合割合を10%より少なくできないか検討したい」とする。コストについては「今後、ブラジルでも飼料製造の計画があると聞く。生産量が多くなればコストも下がるだろう」とみている。

藻類を活用した飼料としては、現在オルテック・ジャパン(福岡市)が魚油の代替となる飼料原料「オールGリッチ」を販売している。

2017/7/18 みなと新聞

  

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