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マイワシ“孤軍奮闘”―好漁、25年ぶり10万トン台へ
道東まき網
大型組成で脂多く
 
  

道東で秋サケ、サンマ、スルメイカなど主要魚種が軒並み漁獲不振となる中、まき網によるイワシ漁が“孤軍奮闘”の様相を呈している。漁期入り以降、一貫して好漁を維持し、ここまでの累計漁獲はすでに昨シーズンの漁獲8万2,300トンを突破、25年ぶりの10万トン台到達もみえてきた。

北海道まき網漁業協会によると、道東海域におけるマイワシの累計漁獲は10月9日現在、8万8,115トン。今期は8月下旬に最初の1船団が道東海域で操業し、釧路で初水揚げを記録。以降、船団数は順次増え、9月末までに今期操業予定の全24船団が操業を行った。各船団は釧路の南沖で操業し、漁模様は一貫して好調を維持。陸上の処理能力の関係上、一日一船団当たり200トンを上限の目安とするなど、「抑え気味」(同協会)に操業してきたが、漁獲はハイペースで積み上がった。

漁獲物は釧路を筆頭に広尾、八戸、石巻などに水揚げ。市場関係者によると、魚体は一時60〜70グラム主体となる場面もあったが、以降は100グラムアップ中心と大きく、脂が非常に多いとされる。用途はミール向けが主体で、全体漁獲のうちおよそ5万8,000トンが水揚げされた釧路では7割方がミール向けに処理されているという。魚価はミール向けがキロ32円、加工向けが60円。

同海域のイワシの漁獲枠は10月の追加配分により、当初から約3万トン増え、12万2,619トンに拡大した。漁期は10月末までだが、10月中旬になっても魚群は厚く、一日合計4,000〜5,000トンの漁獲は優に見込めるといい、漁獲がどこまで伸びるか注目される。

陸上の処理能力の限界もあることから、漁獲枠を獲り切るのは「微妙」とされるが、10万トン突破は確実な情勢。10万トン台となれば、1992年(約14万トン)以来、25年ぶりとなる。

一方、同海域でのまき網によるサバ漁は9月20〜21日に、瞬間的に約3,000トンが漁獲されたのみと、こちらは低迷。昨年実績約1万2,900トンを大きく下回って終漁する公算が大きくなっている。

まき網船団はすでに1船団がイワシの漁獲割当を消化したため道東海域を離れており、現在、23船団が稼動中だ。

2017/10/13 水産経済新聞

  

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