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農林水産省16年の漁業産出額―前年並み、1兆5,856億円
海面養殖5,000億円を回復
 
  

農林水産省は4月3日、2016年の漁業産出額を発表した。これによると産出額は1兆5,856億円となり、ほぼ前年(1兆5,859億円)と同水準になった。内訳は海面漁業が9,621億円、海面養殖業5,097億円、内水面漁業198億円、内水面養殖業940億円。また、生産漁業所得の推計は8,076億円となった。

漁業産出額は1982年の約3兆円をピークに減少が続いていたが、2013年以降は増加に転じた。16年は全般的な漁獲不振により海面漁業は減少したものの、海面養殖業や内水面漁業は堅調な需要があり、全体では前年並みを維持した格好だ。

海面漁業は、昨年の同調査結果で7年ぶりに1兆円台を回復していたが、その後に1兆円を割る数字に修正。16年はメバチやビンナガなどの漁獲減や日本沿岸へのサケの来遊量が減少。同年1月からロシア二百カイリ水域内でのサケ・マス流し網漁が禁止されたこともあり、前年比3.4%減の9,621億円となった。8年連続の1兆円割れとなっている。

海面養殖業は、東日本大震災の影響で11年は4,000億円を下回ったが、ニーズの高いクロマグロやホタテ養殖の好調に支えられ増加傾向で推移。16年は国産ノリの需要やマダイ価格が堅調に推移したことで、5,097億円(4.8%増)で01年以降、15年ぶりに5,000億円台を記録した。

内水面養殖業もウナギの堅調な需要に支えられ増加傾向だが、16年も940億円(10.3%増)と伸長。産出額の3分の2を占めるウナギ養殖業でシラスウナギが高値で取引されていることに加え、根強い需要にも支えられた。

また、産出額に漁業経営調査か産業関連構造調査から得られる所得率を乗じて推計した生産漁業所得を初めて公表。産出額全体の所得を推計した額で06年まで遡及している。これによると、08年に8,000億円を下回り、震災年の11年には6,000億円台となっていたが、15年には8年ぶりに8,000億円台に回復。16年は0.2%増と微増ではあったが、8,076億円と同水準を維持した。

  

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