豊かな漁場と生産者の巧みな技術

水産資源回復管理支援会―エコラベルAELの養マダイPR

2019年03月14日

水産資源回復管理支援会 JF愛南漁協が取得

エコラベル取得した養殖マダイのキャンペーン
店頭キャンペーンにより購買意欲が刺激されたようで、2日分の養殖真鯛が一日で完売した

水産資源回復管理支援会は3月9日、日本発の養殖エコラベル(AEL)を取得したJF愛南漁協(愛媛県)の養殖マダイを、東京・日本橋三越本店内の吉川水産で店頭販売した。消費者に持続可能な養殖業について説明するとともに、水産エコラベルの普及・浸透を図った。

愛媛漁協は2017年3月にAELを取得。岡田孝洋販売促進部長は「約30業者が所属しているが、AELの取得を目指して統一基準をつくり、皆でハードルをクリアしてきた。きちんと管理している生産者を見習って日々の管理を記録するなど、皆の意識が変化している。若い生産者の中にはパソコンやタブレットで養殖日誌を付ける人もいる」と、現場の管理意識の向上を紹介する。

また、AELはマリン・エコラベル・ジャパン(MEL)との統合が決定しており、今後は国際標準に対応した新規格のMEL取得にも挑戦する予定。「まずは養殖マダイの米国輸出を考えている。北米向けに日本産養殖マダイの供給が増えているデータがあり、チャンスはある。トレーサビリティを徹底し、持続可能性の時代に向けてレベルアップしたい」と意気込みを語る。

試食を提供した店頭販売員は「資源管理の話にも耳を傾けてくれ、非常に反応がよかった。2サク、3サクと買ってくださる方もいて、2日分の養殖マダイを一日で完売できた」と話していた。

なお、20日と23日には高島屋玉川店内の中島水産で、20日と24日には高島屋横浜店内の中島水産で店頭販売を行う。

2019/3/14 水産経済新聞

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