豊かな漁場と生産者の巧みな技術

第11回長崎県「旨い本マグロまつり」

2023年12月13日

最優秀、優秀賞とも上五島が独占

矯めつすがめつ品質を見定める専門審査委員
矯めつすがめつ品質を見定める専門審査委員

品評会で審査委員長を務めたのは、長崎大学の橘勝康名誉教授。「最優秀賞のマグロはもちろん素晴らしく点数も高かった」としながら「一般審査員の評価がいちばん高かったのは優秀賞。それ以下は本当に僅差だった。次回以降の品評会ではどのマグロが最優秀賞になってもおかしくない」と全体のレベルの高さを評価。今後への期待を込めた。

審査は市場や流通の関係者などマグロをよく知る専門委員12人と、長崎大学の学生や県立長崎鶴洋高校の生徒らを含めた一般審査委員15人が行い、味や見た目について「ブラインド」により採点した。

専門審査委員が腰をかがめて光の当て方を変えながら真剣な面持ちで審査をする一方、一般審査委員は「おいしい。これならいくらでも食べられる」と迷いつつも笑顔で採点していた。

長崎県ではマグロ養殖の生産量が増え始めた13年に、「これからは量よりも質の時代」として品評会を開催。新型コロナウイルス禍で開催を見送った年もあったが、今年で11回目を迎えた。

マグロ解体ショー 即売会で賑わい

マグロ解体ショーでは重量当てクイズで盛り上がった
マグロ解体ショーでは重量当てクイズで盛り上がった

200グラム相当一パックどれでも1,000円の破格での即売会は9、10日の両日に実施。初日はマグロ解体ショー直後から始まり、「年末にここに来たらおいしいマグロが安く買える」と、消費者による30メートルを超える長い列ができた。

2023年12月13日 水産経済新聞

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