豊かな漁場と生産者の巧みな技術

18年家計支出―魚介類支出額、3年連続減

2019年02月15日

4.3%減、7万4,000円に

過去10年の「魚介類」における家計支出金額の推移(円)

総務省は2月8日、家計調査・消費支出(2人以上の世帯)2018年を発表した。魚介類に対する年間支出金額は7万4,006円止まりで、前年に比べて4.3%減った。前年割れは3年連続だった。生鮮魚介、塩干魚介、魚肉ねり製品、「他の魚介加工品」の全カテゴリーで前年を下回った。

生鮮魚介は、支出金額4万1,499円(前年比4.9%減)と全体のマイナスに比べて大きかった。サンマなどの一部魚種に回復はみられたものの、近海魚の薄漁や輸入魚の高値・減少傾向は続き、アニサキス関連報道の影響もくすぶり続けたことで不振をかこった。

塩干魚介は、支出金額1万3,676円(4.7%減)。近年では最低水準となった17年不漁の影響が続き、原料高を売価に乗せたことで売れ行きは落ちた。購入数量は6,946グラム(8.5%減)と目減りして7,000グラムを割った。魚肉ねり製品は支出金額8,233円(4.8%減)だった。カニカマなどの特定商品は好調だったものの、全体としては売れ行きは鈍かった。

ほかの魚介加工品は、簡便・即食アイテムの増加によって一進一退を繰り返しているが、18年は原料調達難もあって支出金額1万598円(0.5%減)と、2年ぶりに減少した。サバ缶をはじめとする水産缶詰の伸びが減少を緩やかにした。

2019/2/15 水産経済新聞

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