豊かな漁場と生産者の巧みな技術

東町漁協ASC養ブリ出荷

2019年06月20日

早期採卵の人工種苗で初 鹿児島

ASC認証取得養殖ブリ
早期採卵の人工種苗を使ったブリのASC認証取得は初めて

東町漁協(鹿児島県長島町)は6月18日付で取得した水産養殖管理協議会(ASC)認証のブリの出荷を始めた。卸会社のマルイチ産商(長野市)を通じて流通させ、20日から全国のイオン(北海道、沖縄を除く)で販売する。

イオン20日から全国で発売

同漁協とマルイチ産商は昨年10月に地域活性化包括業務連携協定を締結。漁協と民間企業による新たな養殖魚流通ビジネスモデルの構築を目指している。今回の認証取得は両者の取り組みの一環となる。審査機関はアミタ(東京都千代田区)が担当した。

出荷対象となるブリは2018年2月採卵の人工種苗を漁協所属の特定生産者のもとで養殖。早期採卵の人工種苗を使った認定取得はブリ養殖で初となる。通常身質が劣化するこの時期でも高品質な状態を保つことを可能にしている。漁協は同日付で加工場のASC-CoC(加工流通)認証も取得しており、ラウンド、フィレーの形態で出荷する。

 イオン、イオンスタイル、マックスバリュ東北、マックスバリュ西日本で計7,000尾を限定販売。20~23日、28~30日の取り扱いを予定している。

 漁協は20年開催の東京五輪に向け、ASC認証品の生産量を今後も増やしていく。国際的な機運が高まる持続可能な養殖魚として、国内外に認知されるよう取り組む。

2019/6/20 みなと新聞

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