豊かな漁場と生産者の巧みな技術

魚介類自給率3ポイント上昇59%

2019年08月8日

農水省が18年度発表 消費量は500グラム減

農水省が8月6日に発表した2018年度食料需給表(概算値)によると、食用魚介類の自給率(重量ベース)は前年度より3ポイント上昇の59%だった。前年度から1ポイント以上増えたのは6年ぶりだが、4年連続で6割を切る格好となった。また、国民1人当たりの魚介類消費量は0.5キロ減の23.9キロ。肉類消費量は0.8キロ増の33.5キロとなり、魚介類との差が際立った。

同省は自給率上昇の理由として「ホタテガイの水揚げ回復やマイワシの漁獲量の増大により国内生産量が増え、カツオ、エビなどの輸入量が減少したため」と説明。非食用を含む魚介類全体の自給率は3ポイント上昇の55%、海藻類は1ポイント低下の68%となった。

国民1人当たりの魚介類消費量のうち、「生鮮・冷凍」が0.6キロ減の8.8キロ、「塩辛、くん製、その他」が0.1キロ増の13.7キロ、「かん詰」が前年度並みの1.4キロだった。海藻類は前年度並みの0.9キロ。粗食料としての魚介類の国内消費仕向け量は1人当たり0.9キロ減の45キロだった。

魚介類の国内生産量は2.5%増の392万3,000トン。うち、「生鮮・冷凍」が2.9%増の185万8,000トン、「塩辛、くん製、その他」が4.8%増の130万4,000トン、「かん詰」が前年度並みの18万7,000トン、「飼肥料」が2.9%減の57万4,000トンだった。

食料自給率全体はカロリーベースで1ポイント低下の37%、生産額ベースで新年度並みの66%だった。

2019/8/8 みなと新聞

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