豊かな漁場と生産者の巧みな技術

魚介自給率3年連続減

2018年08月10日

農水省17年度 1ポイント下回り55%

農水省が8月8日に公表した2017年度食料需給表(概算値)によると、食用魚介類の自給率(重量ベース)は前年度より1ポイント低下し55%だった。「イカやカツオなど、魚介類の輸入量が増えているのが一因」と農水省。食用魚介類の自給率は13年度に60%に達したが、3年連続で減少した。

国民1人当たりの魚介類消費量は、肉との差がさらに広がった。魚介類の年間1人当たり供給純食料は、0.4キロ減の24.4キロ。一方、肉類は1.1キロ増えて32.7キロ。11年度に初めて魚介類の消費量を上回って以来、差が広がり続けている。

魚介類のうち、「生鮮・冷凍」は0.5キロ減って8.8キロ。「かん詰」も0.1キロ減の1.4キロだった。「塩干、くん製、その他」は前年と同じ14.1キロだった。

粗食料としての魚介類の国内消費仕向量は年間1人当たり0.6キロ減の45.5キロだった。

魚介類の国内生産量は、飼肥料以外全てでダウン。「生鮮・冷凍」は2%減の163万3,000トン、「塩干・くん製、その他」は6%減の135万5,000トン。「かん詰」は5%減の18万7,000トンだった。
食料自給率全体はカロリーベースで前年と同じ38%。生産額ベースでは、円安による畜産物や魚介類の輸入量が増え、2ポイント低下の65%だった。

水産物の自給率の推移

2018/08/10 みなと新聞

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