豊かな漁場と生産者の巧みな技術

ブリ・タイ・シマアジ―熊本養殖漁協、豊洲でAEL取得PR

2019年11月7日

「熊本県の養殖魚はおいしい」とアピールする生産者とくまモン

 熊本県海水養殖漁協(深川英穂組合長)は11月2日、東京・豊洲市場でブリやタイ、シマアジといった県産養殖魚のおいしさや養殖エコラベル(AEL)認証の取得をアピールするイベントを開催した。県の「営業部長」でもある「くまモン」も駆け付け、盛り上げた。

「くまモン」も応援

 同漁協の藤本光参事が組合の組織体制やマダイ、ブリ、シマアジ、トラフグなどの生産量をはじめとする養殖の概況について説明。赤潮対策や学校への出前授業による次の魚食世代育成にも取り組んでいることなどを紹介した。

日本初のタイASC取得目指す

 昨年10月、ブリ、タイ、シマアジの3養殖業者が持続可能な養殖業を認証するAELを取得。組合の加工場では流通・加工段階(CoC)認証をもち、「安全・安心な水産物を提供している」とPRした。さらに、タイでは日本初となる水産養殖管理協議会(ASC)の認証取得を目指しているという。

 AEL取得の生産者も登壇し「タイの色、身質のよさではほかのどこの産地にも負けていない」「フルーツを入れた柑橘作りのブリもおいしい」「シマアジは日本一の養殖生産量」と話し、同認証で安全・安心な水産物養殖が認められていると宣伝した。

 協賛した東都水産の担当者はじめ、卸、仲卸の関係者や水産会社の担当者ら40人超が出席。前日に水揚げした新鮮な魚を材料とした刺身や寿司、カルパッチョなどを試食し、おいしさを堪能した。

 深川組合長はイベントの冒頭で「ゆっくり味わってぜひ商談もしてほしい」とあいさつ。県の福島誠治農林水産部部長は「熊本県は水産業が盛んで、輸出において水産物は高い実績がある」と存在感の大きさを紹介した。

2019/11/7 水産経済新聞

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