豊かな漁場と生産者の巧みな技術

仙台市場で「伊勢まだい」PR

2019年12月6日

三重県の養殖マダイ生産者 市内小売店のフェア開催に合わせ

 三重県の養殖マダイ生産者が12月5日早朝、仙台市の中央卸売市場を訪れ、市場関係者に独自ブランド「伊勢まだい」をPRした。市内複数の小売店で「東北地方では初めて」という販売フェアが催されるのに合わせた取り組みで、大卸の仙台水産が全面協力。揃いのはっぴ姿で試食やチラシを配り、手塩にかけて育てた絶品マダイのおいしさをアピールした。

仙台水産が全面協力

 「伊勢まだい」は地場産の海藻、茶葉、柑橘類を混ぜた特殊な配合飼料で育てた養殖タイ。生産者自らが協業化、部会設立、基準策定などに取り組み「三重尽くしの新たな特産品」として2012年に販売を始めた。どの素材にも豊富に含まれるポリフェノール類の効果で日保ちが良くなり、養殖魚特有の臭みが抑えられるほか、余分な脂が付かず、さっぱりした風味になる。出荷は通年行われ、今期は50万尾を育成中。1.5キロほどに育ったものから順次「取引先の要望に沿う規格で出荷している」という。

 出荷開始から8年余り、販路は県内や関西圏にとどまらず、首都圏にまで拡大。さまざまな業態で安定して売れるようになった。東北には本格的に売り込んでいなかったが、天皇即位行事で地元にある伊勢神宮への注目度が高まったことに着目。「令和初の年末・年始は『伊勢』の名を冠したブランド魚を売り込む絶好機」と、仙台水産の協力で仙台平庄、みやぎ生協で5日から3日間、対面を交えた企画販売を行っている。店頭では「三重県伊勢フェア」と銘打ち、「伊勢まぐろ」「伊勢はた」なども並ぶ予定。

 仙台市場にはJF三重漁連の池田忠弘常務、生産に取り組む三重県海水養魚協議会メンバーが来場。鮮魚売場の一角をポップやのぼりで賑やかに飾り、午前5時過ぎからにぎり寿司を試食提供したり、説明を交えてチラシを配った。

 試食した買参人は一様に「うまい」を連発。鮮魚店主も「臭みが全くない。脂もしつこくなくて最高。何より色目がいいね」などと絶賛していた。

 池田常務は「大都市の仙台には以前から売り込みたかったが、仙台水産の力添えでようやく念願が叶った。『伊勢まだい』は三重自慢の特産品。今回の取り組みを通じて東北の皆さんにもぜひ食べてほしい」と話していた。

 仙台水産は「予想以上の高評価。特殊な餌を使う分、価格は若干高めだが、それ以上の価値がある。PRに駆け付けてくれた熱意に応えるためにも拡販に全力を注ぎたい」と話している。

2019/12/6 水産経済新聞

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