お披露目「淡路島サクラマス」料理ー島内の飲食・宿泊施設などで
2020年03月3日
4年目 3業者・1万7,500尾生産へ
淡路島サクラマスプロモーション実行委員会(兵庫県南あわじ市、生産者、県、淡路島観光協会、飲食店などで構成)は2月28日、南あわじ市内で地元・福良湾で養殖した「淡路島サクラマス」を使った新料理のお披露目会を開いた。
「淡路島サクラマス」は4年前、地方創生事業の一環で始まった。地元で養殖したサクラマスを飲食店や宿泊施設などと連携し、夏の「沼島のハモ」、冬の「淡路島3年とらふぐ」と並ぶご当地グルメに育てようと取り組んでいる。昨年から参加店舗を島内全域に拡大。今年は3月から5月末まで42の飲食・宿泊施設(前年は40)などで、82メニュー(同76)を提供する。
今期もJF福良漁協(前田若男組合長)所属の若男水産㈱(前田社長)、淡路じゃのひれアウトドアリゾート(山形収司社長)、寺千代水産(寺岡弘貴社長)の3社が約1万7,500尾を生産する計画。種苗は昨年12月初旬に約5トン(同約7トン)を導入し育成している。
前田組合長は「今期は約5トンを池入れした。過去になく海水温が高くて、餌食いがよく成長も順調。これまでは約270グラムの種苗を入れたが、今期は330グラムの大きな種苗を入れている。ミネラルが多く骨格がしっかりとして魚臭さも少なく育つ餌を与えている」と語った。
また、「(じゃのひれは)約2トンを池入れしたが1トンは500グラムサイズの大きな種苗を入れており、すでに1.8キロサイズに育って脂も乗っていると聞いている。(寺千代水産は)1つのイケスに通常1トン入れるところ今期は800キロにし薄飼いで成長させるように取り組んでいると聞いている。今期もたくさんのおいしい料理をたくさんの人に食べてもらいたい」と紹介した。
お披露目会には行政やメディアのほか、「淡路島サクラマス」取扱店などの関係者約90人が参加した。
喜田憲和淡路島サクラマスプロモーション実行委員長は、「淡路島の3市がまとまって世界一の美食の島をつくろうと取り組んでいる。高みを目指し淡路島をPRしていきたい」と話した。
来賓として兵庫県の淡路県民局洲本農林水産振興事務所の塩谷嘉宏所長は、「今年も淡路島に春の訪れを告げるプロモーションができうれしく思う。淡路島のおいしい食材の魅力を伝えてほしい」と話した。
2020/3/3 水産経済新聞