豊かな漁場と生産者の巧みな技術

ヨーカ堂が“MEL魚”販売

2020年04月14日

大手小売で初 ブリ、マダイなど4養魚

MELマーク
商品にMELのマークを表示

イトーヨーカ堂(東京都千代田区、三枝富博社長)はこのほど、国内の大手小売業として初めて、マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)協議会の加工流通段階(CoC)認証Ver.2.0を取得した。同社のオリジナルブランド商品「顔が見えるお魚。」のブリ、カンパチ、マダイ、ヒラメの養殖4魚種にロゴマークを付け、4月13日から全155店舗のイトーヨーカドーで販売を始めた。

同ブランドは同社の食品ブランド「顔が見える食品。」シリーズの一つ。国産の農畜水産物に限定し、独自の基準を設けて安全安心な食品を届けるものだ。

「顔が見えるお魚。」は国産の養殖魚に限定し、生産者のこだわりや人柄をホームページ、売り場で紹介する。「医薬品は最低限しか使用せず、医薬品や放射性物質を断続的にチェックしている」(同社)という。

今回MEL認証魚から熊本・小豆屋水産のブリ、鹿児島・鹿屋市漁協のカンパチ、三重・茂由水産のマダイ、同・丸年水産のヒラメを販売。「ギンザケ、クロマグロなど現在扱っている商品も認証を取得すれば積極的に扱いたい」(同)とする。

セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は、グループの環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」の取り組みの一環としてエコラベル認証を取得した水産物の取り扱いを増やしている。同認証は3月24日に取得。同社は「持続可能性に配慮して生産された水産物に認証ラベルを付けて流通させることでトレーサビリティーを確保する」とし、「消費者が責任ある養殖業で生産された水産物を選択できるよう支援する」と説明した。

2020/4/14 みなと新聞

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