豊かな漁場と生産者の巧みな技術

鮮度抜群!養ダイ、媛スマ好評 愛南漁協がネット販売開始

2020年05月22日

フィレー、サク加工も選べる

愛南漁協オンラインショップ
漁協ホームページから特設サイトへ移行できる

愛媛県愛南町のJF愛南漁協は5月18日、漁協ホームページで一般消費者向けインターネット販売を開始した。新型コロナウイルスの影響で減少した販路を少しでも回復させ、収束後にも引き続き愛南産を指名してもらう狙いだ。主要生産魚の養殖マダイのほか、「媛スマ」「愛南サツキマス」といった希少価値の高い養殖魚も個人で購入できる。

養殖マダイの生産量全国1位の愛媛県で愛南町は、県内生産量の約3割を生産している。都内の市場へ活魚輸送するなど鮮度のよさが自慢で、全国に流通していたが、新型コロナ禍で外食需要が落ち込み出荷量は激減。4月の養殖マダイ販売額は、例年の半分以下まで減少したという。

対策として始めたネット販売は、ラウンドならば一尾約2キロで一般家庭では扱いにくい大きさ。だが、ホテルや居酒屋が主要販売先で、味の評価も高いことが知られており、早速話題になった。

販売しているのは町の主力養殖生産者7社などの出資で設立した加工販売会社の愛南サン・フィッシュで、フィレーやサクなどに加工した形態でも選べる。

高級魚の媛スマ(養殖スマ)や、一般家庭では手に入りにくい希少な愛南サツキマス(海面養殖アマゴ)を直売できるのも、愛南漁協の強みだ。天然魚の詰め合わせもあり、市価より割安で購入できるという。

個人での購入については、以前から漁協へ問い合わせが多く、ネット販売を検討をしていたという。岡田孝洋販売促進部長は「この機会に個人のファンも増やし、アフターコロナでは愛南産を指名してほしい」と意欲を示す。

2020/5/22 水産経済新聞

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