豊かな漁場と生産者の巧みな技術

静岡県沼津「いけすや」 活アジフライで地元漁師救う

2020年05月27日

コロナ苦境でオンライン販売
沼津活あじふらいプロジェクト

「活あじふらいプロジェクト」のイメージ画像

養殖アジの生産量日本一の沼津・内浦地区で、5月16日にオープン5周年を迎えた漁協直営食堂「いけすや」は現在、「沼津の活あじ漁師を食べて応援!活あじふらいプロジェクト」を展開している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令後に、主要な販売ルートだった都内飲食店向けの出荷が停止して苦境に陥っている活アジ漁師を救おうと着想。「いけすや」名物の「活あじフライ」のオンライン販売を行っている。

「いけすや」は、JF内浦漁協(静岡県沼津市)が直営している。鮮度抜群の養殖活アジ料理に定評がある食堂。2015年のオープン以来、累計37万人を集める人気ぶりだ。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月6日から店舗休業を余儀なくされていた。

ただ、地元の活アジ漁師が出荷激減で収入を失い、廃業せざるを得ない危機に直面したことで立ち上がった。生産された活アジを買い取り、「いけすや」の人気メニューである「活あじフライ」を店で働く漁師の奥さんらが一枚一枚手作り。販売サイト(http://ikesuya.com/)から予約注文を受け付けて発送。家庭の食卓でも「いけすや」の味が楽しめるようにした。

出来たて直送の冷蔵品だけでなく、揚げるだけの状態に下処理した消費期限3か月の冷凍品もある。

地元のマダイ漁師から買い取った活マダイを加工し、店舗併設の売店で売っていた「いけすや活真鯛味噌漬けパック」も一緒に販売している。

「いけすや」の土屋真美店長ら一同は「一人でも多くに活アジをお届けし、沼津内浦の漁師の助けとなれば」とのコメントを寄せている。

2020/5/27 水産経済新聞

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