豊かな漁場と生産者の巧みな技術

さばけるサミット2021ー養活〆ダイでカルパッチョ

2021年01月28日

活動総決算オンライン配信
さばけるサミット2021

養ダイの捌き方を解説する西澤教授

日本さばけるプロジェクト実行委員会(実行委員長・服部幸應学校法人服部学園理事長)と日本財団(笹川陽平会長)は1月24日、2020年度の活動の総決算として「オンラインさばけるサミット2021」を開き、動画投稿サイト・ユーチューブの「さばけるチャンネル」を通じてライブ配信した。プロジェクトのキーパーソンが出演し、最近の活動を紹介。同チャンネル一の閲覧数となっているタイの捌き方の調理実演を披露する一方、魚を捌く日本の食文化の将来をトークショーを通じて考えた。

第1部の、さばける文化、歴史、環境の「背景を知ろう!」では、オンライン会議ツールを使って各地の関係者と結び、食文化継承に取り組んでいる5人の人々が新型コロナウイルスの感染拡大の中でどのように活動を行っているかを話した。

大日本水産会魚食普及推進センター名古屋駐在所の神谷友成所長や京都水産物商業協同組合青年会の藤田利勝会長らプロに混じって、プロジェクト開催の写真コンテストで最優秀賞を獲得したことのある12歳の東海林巧君が「さばけるスーパーキッズ」として登場。家で魚を捌いて料理する楽しさを「内臓に何が入っているのか見るのが面白い」と述べ「将来は料理人になってさまざまな魚を捌きたい」と抱負を述べると、司会者から「同世代に魚の魅力を発信して」とエールを送られていた。

第2部「調理で知ろう!」では、服部栄養専門学校の西澤辰男教授が活〆の養ダイを三枚におろしたあとに刺身とコンブ〆にし、前者は洋風、後者は和風のカルパッチョに仕立てた。西澤教授は「魚を捌くことは命をいただくことを知る意味でも大事。一から作るのは楽しいし、食材の大切さを知ることにもなる」と丸魚からの調理を勧めた。

文化確認で気付きを

第3部の「これからを考えよう!」では、服部実行委員長、朝日学生新聞社編集委員で科学ジャーナリストの山本智之氏、横浜市中央卸売市場本場の水産仲卸、金一・坪倉商店の坪倉良和会長の3人がトークを繰り広げた。

服部実行委員長は、低下の一途をたどる魚消費の将来を危惧し「プロジェクトの取り組みを見た人が、魚を捌くことに関心をもってくれたら」と語った。坪倉会長は「本当の意味で魚を生で食べるのは日本だけ。そのことに誇りを感じて、もう一度捌ける文化を再確認し、(海洋環境の保全や食文化の継承が)このままでいるといけないと気付いてくれれば」と願っていた。

サミットの動画はアーカイブ配信で見られる。

さばけるサミット2021

サミットの終盤のトークショー。ライブ試聴時のアクセスは3000回以上だった

2021/1/28 水産経済新聞

ページの先頭に戻る