豊かな漁場と生産者の巧みな技術

食用魚介類自給率57%

2021年08月26日

前年度から2ポイント上昇

水産庁は8月25日、2020年度の食料自給率(水産物)を発表した。食用魚介類の自給率は、重量ベースで前年度の55%から2ポイント上回る57%に上昇。海藻類は65%から5ポイント増の70%となった。食用魚介類は2年ぶり、海藻類は5年ぶりの上昇となる。

20年度の魚介類の国内生産量は、マイワシやビンナガなどの漁獲量は増加したがサバ類やカツオなどが減少したため、前年度から10.4万トン(3%)減少して301.4万トン。

国内消費仕向け量は、国内生産量が減少したものの輸入量、輸出量がともに減少したことなどを受けて、37.6万トン減少して526.4万トンとなった。国内消費仕向け量の減少率が国内生産量の減少率を上回ったため、自給率が上昇する形になっている。

海藻類の国内生産量は、コンブ類が減少したがワカメ類とノリ類が増加したため、0.9万トン増加して9.2万トンに。国内消費仕向け量は0.5万トン増加して13.2万トンとなり、国内生産量の増加率が国内消費仕向け量の増加率を上回り、自給率を押し上げる結果となった。

重量ベースの自給率は、国内生産量から国内消費仕向け量(国内生産+輸入-輸出±在庫増減)で割って算出される。

2020年度自給率

2021年8月26日 水産経済新聞

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