豊かな漁場と生産者の巧みな技術

仙台水産ブランドカンパチ「海の桜勘」PR

2021年12月1日

刺身・煮付けなど食べ方提案

さまざまな調理例に関心を示す買参人
さまざまな調理例に関心を示す買参人

仙台水産は11月26日、仙台市場の同社特殊売場で、鹿児島・JF垂水市漁協が生産するブランド養殖カンパチ「海の桜勘」をPRした。同県の特産魚介を紹介するイベントで目玉と位置付け、定番の刺身や地元で食べられる煮付けなどの食べ方提案を行い、おいしさをアピールした。

「海の桜勘」は、2004年に鹿児島県から認定されたブランド。「飼育環境保全」「品質管理」「周年出荷」「トレーサビリティ」の4点にこだわった生産手法が取られている。垂水市漁協によると、飼料に焼酎粕(かす)や県産茶葉を配合することで、身に含まれるビタミンE、ビタミンCが通常の1.5倍になり、「高タンパクで脂も少ない。ヘルシー・ブリと呼べる魚」という。

特種売場に設置されたブースの周りには「海の桜勘」と書かれた大きな旗や、多数ののぼり、ポスターが飾られ、多くの買参人の注目を集めていた。ブースでは刺身やカルパッチョなどの生食メニューに加え、身のしゃぶしゃぶや照り焼き、垂水市で食べられる頭の煮付け「びんた煮」などを紹介していた。

仙台水産では、減産傾向で入荷量が減少し高騰している養殖ブリの状況を受け、「代替で売場に並べられる魚として提案したい。東北では生食されることがほとんどだが、焼きや煮付けでもおいしいので、そうした魅力をアピールし積極販売したい」と話している。

2021年12月1日 水産経済新聞

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