豊かな漁場と生産者の巧みな技術

長崎養殖マグロ品評会

2021年12月13日

優秀賞に吉秀水産 優秀賞は金子産業

各社製品を審査する専門審査員
各社製品を審査する専門審査員

第9回長崎発「旨い本まぐろ祭り」品評会が10日、長崎市内で開かれた。出品した7事業者のうち、最優秀賞に吉秀水産(長崎県新上五島町)、優秀賞に金子産業(長崎市)が選ばれた。

初の最優秀賞を獲得した吉秀水産の松本文吉社長は、天然種苗を約4年かけておよそ60キロに育てた製品を出品。松本社長は「当社はハラスの厚みにこだわった製品作りに力を入れている」と話し、審査委員長を務める宮原正典農水省顧問も講評で「(最優秀賞の決め手は)腹部の脂の厚みだった」と評した。

前回に続き優秀賞を受賞した金子産業は、2018年に導入した天然種苗をおよそ60キロサイズに育てた製品を出品。同社の野原猛養殖部営業課課長は「脂のりが良い餌にこだわり、脂質などを数値化して管理する当社の育て方が品質向上につながったと思う」と受賞理由を話した。

同品評会は、県内のマグロ生産者でつくる県まぐろ養殖協議会と県漁連が主催。今年で10年目を迎えた。審査では市場や小売、漁連関係者など13人でつくる専門審査員と一般審査員4人が各製品の色合いや脂のり、味などを基に受賞製品を決定した。

2021年12月13日 みなと新聞

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