豊かな漁場と生産者の巧みな技術

6年目9,000尾が成長「淡路島サクラマス」

2022年03月4日

島内飲食事業で好評

前田組合長とサクラ色のフィレー
前田組合長とサクラ色のフィレー

淡路島サクラマスプロモーション実行委員会(兵庫県・南あわじ市、生産者、県、淡路島観光協会、飲食店などで構成)は2月28日、南あわじ市内で地元・福良湾で養殖した「淡路島サクラマス」の発表会を行った。

地方創生事業の一環で始まった「淡路島サクラマス」の生産販売は今年で6年目。地元で養殖したサクラマスを、飲食店や宿泊施設などと連携して新たなご当地メニューとしてアピールし、冬の「淡路島3年とらふぐ」、夏の「沼島のハモ」に並ぶご当地グルメに育てようと取り組んでいる。今年は3月から5月末まで、37の飲食・宿泊施設(前年は39)など、島内全域にわたる参加店舗が61(同83)メニューを提供する。

今期もJF福良漁協(前田若男組合長)の若男水産㈱(前田若男社長)が約3トンの種苗を昨年12月初旬に導入し育成してきた。

サクラマスの成育について、前田組合長は「今期も順調に生育していたが、2月に入って久しぶりに海水温が10℃を下回るようになり、餌の食い具合が鈍くなった。2月上旬に大きさを大小に分ける選別作業を実施したが、例年は大きさにはっきりと差が出てくるが、今年は餌の食いが悪かったせいか、大小の差はそれほど大きくはなかった」と生産状況を説明。現在のところ、「大きく成長したサクラマスは9,000尾ほど」と話している。

テレビ・新聞などマスコミの報道も多く、淡路島地域一体で取り組む「淡路島サクラマス」の飲食事業は好評となっている。

前田組合長は「現在も兵庫県では新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が適用されていて(来島を求める大々的なPRなど)難しい状況だが、引き続きおいしいサクラマスを提供できるように育てていく。一日も早く新型コロナが収束して、淡路島でサクラマスを味わっていただきたいと思っている」と展望を示した。

6年目となった「淡路島サクラマス」
6年目となった「淡路島サクラマス」

2022年3月4日 水産経済新聞

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